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― 大島さんは海外での仕事も多いと思いますが、海外に出て感じられることってありますか?
大島 どんな分野にも日本と海外の違いというのはありますが、音楽の世界ではひときわそれが大きいような気がするんです。
海外のミュージシャンは自己表現が上手、というより何事についても自分の考えをハッキリさせます。
日本人は周囲との協調を考えたり、それはそれで大切なことではあるけれど、音楽のように「何が正しい」という決まりがない文化の中では、自分のやりたいことをハッキリ言えるということは重要なんです。
そしてそうした違いが生まれる背景には、音楽、というより芸術に対する国民の接し方の違いが大きく関係していると思います。
― "芸術"という言葉を使うと構えてしまいますよね。
大島 たしかに日本では芸術を"文化"としてとらえてしまい、別格的な扱いをしがちですが、欧米ではそうではない。
彼らにとっての芸術は、日常のなかに自然に存在するものなんです。
だから音楽でも美術でも、自分自身がそれを楽しむことで日常生活をより楽しく有意義なものになるということを知っているんです。
生活の一部だからこそ自己主張もするし、それによって感性も磨かれる。
― ということは、日本人だって考え方次第で芸術をもっと身近なものにできる?
大島 もちろんです。もっと積極的に芸術に関わっていくことで、日常が豊かなものになるはずです。
― 具体的に話していただけますか?
大島 例えば子どもが音楽を通じて、日常に芸術を取りこむことができるのは素晴らしいことですが、それは何も子どもだけのことではないんです。
お母さんも一緒になって音楽を楽しめれば、そのほうが子どもにとってはうれしいはず。
ただ、そうした環境をつくることは子どもだけではできません。
子どもが芸術に接するきっかけづくりを両親がしてあげて、それでもって一緒に楽しめることができたら最高ですよね。
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