メニュー
  1. ホーム
  2. コース紹介:3歳(年少)、4、5歳からはじめる
  3. 4・5歳児 幼児科
  4. 生徒さん必見 ワンポイントアドバイス
  5. 幼児科における「聴くこと」とは

4・5歳児 幼児科

幼児科における「聴くこと」とは

course_4-5_advice_01_04_20170906

幼児科のレッスンで子どもたちに身につけてほしい力はいくつかありますが、その中でも特に重要なのが「聴くこと」、つまり「耳の力」です。
では、なぜ幼児科では「聴くこと」に力を入れるのでしょうか。
そしてそのためにどのようなレッスンがおこなわれているのでしょうか。

なぜ幼児科では「聴くこと」に力を入れるのか?

幼児科にあたる4~5歳の年齢は、音楽を聴ける力がぐんと伸びる時期です。
それを受けて、幼児科のレッスンでは「聴くこと」、つまり耳の力の育成に力を入れています。
ただし、ヤマハが考える耳の力とは、ただ単に音の高さがわかる、ということだけではありません。
この時期には、聴覚だけではなく、音楽を聴いて「きれいだな」「すてきだな」と感じられる力、そこからいろいろなものをイメージできる力、表現してみたいと思う気持ちも発達していきます。
そんな心の発達と連動して、幼児科のレッスンでは「音楽的に聴ける耳」――具体的には、テンポやリズム、ハーモニー、強弱、さらには音楽の表情や雰囲気まで、まるごと聴き取れる耳を育んでいくのです。
この「音楽的に聴ける耳」は、すべての音楽体験の基礎(音楽基礎能力)となり、音楽を聴いて感動する心(音楽的感性)や、「こんなふうに歌いたい、弾きたい」という表現意欲(音楽表現力の素地)と相乗的に伸びていきます。

どうやって「耳の力」を育てていくのか?

たとえば赤ちゃんは、まわりの大人がしゃべるのを聴き、それをまねすることを何度もくり返して言葉を覚えていきます。
音や音楽もこれと同様です。
幼児科のレッスンでは、よい音楽をまず聴き、それをまねし、くり返しドレミで歌うことで、音を言葉のようにとらえ、そのボキャブラリーを増やしていきます。
「聴いたものを歌い、歌ったものを鍵盤で弾く」・・・この体験をくり返しすることによって、子どもたちは音感や音楽表現力の感覚を確実に身につけていくのです。

幼児科のレッスンの中心となるのは、「レパートリー」という項目です。

これは、「きく」→「うたう」→「ひく」→「よむ」というプロセスをとおして、曲を弾けるようになると同時に音楽のさまざまな要素を総合的に学んでいく項目ですが、その土台にあるのは「耳の力を使い、さらにそれを伸ばしていくこと」です。
たとえば、プロセスの第1番目にあたる「きく」では、お手本となる先生の演奏や音源教材を集中して聴くことによって、曲のイメージをつかむとともに、子どもたちの「弾いてみたい」という気持ちを引き出します。
また、「うたう」のプロセスでは、聴いたものをドレミで歌うことによって、音の高さやリズム、強弱などを聴き取れる「音楽的な耳」を養っていきます。
さらに「ひく」のプロセスでは、ドレミで歌いながらメロディーを弾くことによってソルフェージュ力が身につくほか、ハーモニーを常に意識することで、自然にハーモニー感も育まれていきます。
この「レパートリー」以外にも、幼児科では、「歌詞唱」「メロディ暗唱」「けんばんあそび」などの項目をとおして音楽的な「耳の力」を伸ばしていきます。

関連情報