第3回アンバサダーイベントレポート

先日、ヤマハ音楽振興会本部にて、在籍生の保護者アンバサダーの方々による座談会が行われました。和やかな雰囲気のなか進められた当日の様子をレポートいたします。

まずは主催者より、「実際にレッスンを受けてくださっているお客さまから生の声をお聞きする機会をつくり、より良いレッスン作りに役立てたいとの思いからアンバサダープログラムをスタートさせた」ことが報告されました。新しいテキストや日々の指導内容を生徒の皆さまにどのように受け止めていただいているのか、私たちの気がついていない問題点や課題はないか、あるいは思いもよらなかった良い効果などもあるのか。そうしたことを具体的に知る機会にしたいという、座談会開催の主旨が語られました。
今回ご参加いただいたのは、ニックネーム・ももキムチさん、ユミポポさん、いなたろうさんの3人の保護者の方です。

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◆プロフィール

ももキムチさん:
6歳の娘さんを持つママ。幼少期に10年間、個人教室でピアノを習っていた。仕事をしているため、土曜日にヤマハ音楽教室とバレエのレッスンに娘さんを通わせている。

ユミポポさん:
高校生、小学1年生、5歳の年中さんの3児のママ。ヤマハ音楽教室でピアノを習っていた経験を持つ。小学1年生、5歳のふたりがヤマハ音楽教室に在籍中。

いなたろうさん:
10歳の息子さんのパパ。中学、高校時代は吹奏楽部に属していた。4年前から自身もヤマハ大人の音楽レッスンでピアノを習い始め、現在バイエル82番と格闘中。

◆座談会

壁を乗り越える力、音楽のある生活のすばらしさ…
子どもたちに伝えたい保護者の思い

― 最初に、ヤマハ音楽教室のレッスンを受講されたきっかけや理由を教えてください。

ももキムチさん
私自身、幼稚園の年中から中学生まで10年間ほど個人教室でピアノを習っていたのですが、先生がとても厳しかったんです。でも、大人になって振り返ってみると、発表会での緊張感を味わったり、新しい曲を弾くときに毎回壁を乗り越えなければならなかったりといった経験を子どものときにしたことは良かったと思っています。それで、知人のピアニストから勧められたヤマハで子どもにもピアノを習わせたいと思いました。

ユミポポさん
私もピアノをやっていて、しかもヤマハっ子だったんです。子どもが1歳のとき、近くのヤマハでたまたま「おとのおもちゃばこ」に入れてみたところ、お母さんも一緒に踊ったりできて、もう楽しくて。その楽しさに惹かれ続け、今もずっとヤマハに通っています。それから、私は辛いときに音楽に助けられてきたことが多くて。だから、人生の中に音楽があることはとても素敵だということを子どもたちにも伝えたかったんです。

いなたろうさん
息子がヤマハに通い始めたのは3歳のときです。家の中を母親が掃除するためのに、土曜日の午前中だけでも息子がいない時間をつくろうと思ったのがヤマハに入れたきっかけです。ところが、本人はものすごく楽しかったようで、今に至っいたっています。

楽しみながら音感が育つ

― 入会される前と後で、ヤマハ音楽教室に対するイメージにギャップはありましたか?

いなたろうさん
ホームページで見たヤマハメソッドのムービー
https://www.yamaha-ongaku.com/music-school/method/
は嘘だろうと思っていたのですが、実際にはうちの息子もあの通りになっています(笑)。音楽が流れるとすべてドレミで歌ったり、駅の発車メロディーを耳コピーで弾けるようになったり。あんまり親がガミガミ言わないで、先生にお任せしたのがいいのだと思います。

ユミポポさん
私が昔ヤマハに通っていたころは、バリバリ弾くという感じで割と厳しかったんです。でも、子どもを入れてみると、楽しさから入っていく感じでしたね。

勉強や他の習い事…練習時間は確保できる?

― 他の習い事もされているようですが、両立の難しさを感じることはありますか?

いなたろうさん
小学校1~2年生のときはヤマハに加えて、警察で剣道をやらせてみましたいました。でも、本人は相当嫌だったようで断念。そんなとき、息子がバイオリンをやりたいと言い出したんです。どうせ長続きしないかなと思いましたが、ながら今は土曜日にヤマハ、火曜日にバイオリン、あとは小学校3年生から学習塾も始まり、その学習塾が月・水・金曜。練習する時間はいったいどこにあるんだという感じですけれどね(笑)。

ユミポポさん
でも、子どもってすごくて、自分でやるんですよね。小学1年生になって宿題もたくさん出て、スイミングにも行って。これだけ習い事をさせたら練習する時間がないだろうと思うのですが、疲れてもちゃんとピアノは弾くし、スムーズにやっています。

― ご家庭ではどんなふうに練習していらっしゃるのでしょうか。

いなたろうさん
ヤマハの先生のお考えはどうなのかわかりませんが、うちの息子は勉強の合間に自分を切り替えるときにピアノを弾くという感じでやっています。それで意欲が湧くようなので、彼の生活の中に音楽があるということなのだと思います。そして、自分の感情やいろいろな思いを音楽で表現することでバランスを取っているところがあるのかもしれません。

秘めたる子どもの力や可能性を引き出す

ももキムチさん
私は娘の練習を見ていて、最初は「なんで弾けないの?」と怒鳴っていました。耳で聴いているので、楽譜を全然見ないんです。メロディーを言うと「あ、わかった」と弾くのですが、私としてはもうちょっと楽譜が読めるようにならないかなと思ってしまいます。
いなたろうさん
全然心配ないと思いますよ。子どもって、譜読みが後じゃないですか。
ももキムチさん
今6歳なのですが、いつになったらできるようになるんでしょう。
いなたろうさん
あと3年ぐらいしたら、もう絶対!(笑)
ユミポポさん
親が音楽教室を経験しているとどうしてもその価値観で見てしまいがちで、それじゃあヤマハに通っている意味がなくなってしまうと思ったことがあります。そこからは、かなり第三者的に子どもを見るようにしたんです。そうすると、ヤマハのいいところがたくさん見えてきました。確かにおっしゃったように楽譜はまだちゃんと読めないけれど、そのかわり聴いたものをぱっと弾ける。この年でそれができるのは、本当にすごいことです。
いなたろうさん
そう、僕はむしろ、耳コピーで弾ける方がかっこいいなと思っています。それに、子どもは自分の感情を出して好きなように弾きたいという思いが先行してしまいますからね。もちろん譜面には作曲者の意図が書いてありますけれど、それを理解して弾くのはこれからなのかもしれない。
ももキムチさん
確かに。あまりにも楽譜通りにやらないので、「もっと感情を入れて弾いてみたら」と言ったら、すごく上手に弾き始めたことがあったんです。そしたら、先生も褒めてくれて本人もすごく嬉しかったようです。
ユミポポさん
それがヤマハのいいところですよね。先生の歌ひとつでもイメージを膨らませてくれる。耳とイメージから入って弾き出すからいいですよね。
ももキムチさん
情景を思い浮かべながら音楽を弾くという感じなのでしょうね。
いなたろうさん
そう、だから五線譜だけの無味乾燥な楽譜は楽しくないのでしょう。僕も含めてとかく親が陥りがちなのが、すぐに結果を求めること。たとえば『エリーゼのために』を弾けるようになってほしいといった思いがありますよね。うちの息子は6年間やっていますが、『エリーゼのために』はまだ弾けない。でもメロディーがあれば左手でハーモニーをつけたり、アレンジしたりすることはできます。そこがヤマハメソッドのすごいところだと思うんです。音感が育って、音楽が表現できて、伴奏ができたらそっちの方がいい。それに、子どもは、無限の力と可能性を秘めています。だから、「やりなさい」とプレッシャーを与えるだけではなく、おだてることも大事だと思います。

グループだからこそ生まれる楽しさ

―入会されて何年か経っていらっしゃいますが、長くグループでやっていると学校とは違うコミュニティができているという感じなのでしょうか?

いなたろうさん
今、息子のクラスは男の子がふたり、女の子がふたりの4人なのですが、すごい仲良しですよ。
ユミポポさん
うちも小さいころからずっと一緒のクラスなので、アンサンブルをすると息がぴったりなんです。まさに「あうん」の呼吸で、その瞬間は見ていてこっちが震えるぐらいです。
いなたろうさん
そう、ナイスなところでアドリブを入れたりしますしね。
ユミポポさん
うちの子どもは発表会から帰ると、「次の発表会はいつ?」って聞くんですよ。
いなたろうさん
みんな気心が知れていますから、たぶんこの先、誰かが音楽をやろうとしてメンバーが足りないときなども、連絡先さえわかっていれば声掛けしてセッションしたりすると思うんです。
ももキムチさん
そうなんですか。昔はピアノを習うことは孤独な世界だったのに、今は友達と一緒に音楽をする力も育つんですね。
ユミポポさん
実は今、ジュニア総合コース在籍中の息子のクラスで、今後の進路について先生からいくつか提案があって、どの道を選ぶのがいいのか悩んでいるんです。この子にとって一番いい道はどれなんだろうって。
いなたろうさん
悩みますよね。ただ、やるのは本人ですからね。本人たちが大人になったとき、生活に音楽があるのはとてもいいことだと思うんです。だから、長い目で見ることも必要なのではないでしょうか。

子どもに音楽がある生活を作ってあげたい。より良い道を選んであげたい。そんな思いは共通のようです。座談会はそれぞれ違った環境にいる保護者アンバサダーの方からのさまざまなエピソードが行き交う、賑やかな情報交換の場になりました。
また座談会の中で頂いた貴重なご意見は今後のヤマハ音楽教室の活動に活かしてまいりたいと思います。