音楽教室の耳寄り情報をお届け!教室だより
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先生に聞いちゃお♪秋から冬にかけてのレッスン子どもたちの成長を見守るには? 先生に聞いちゃお♪秋から冬にかけてのレッスン子どもたちの成長を見守るには?

子どもたちが教室の雰囲気に慣れてきたころ……
お子さんの様子が気になってくる保護者も。
教室ではどんなふうに過ごせばよいのでしょうか。
成長を促すコースの魅力もうかがいました♪

5歳からヤマハ音楽教室の幼児科へ。音楽大学を経て、1997年よりヤマハ音楽教室講師としてレッスンを担当。好きな音楽はドイツの古典派と、クラシックの様式美を感じるへビーメタル。あまり自分から練習する子どもではなかったそうですが、ピアノを続けたことで物事を最後までやりとげる精神が育ったといいます。

みんながみんなを認めあう。それがグループレッスンの魅力。 みんながみんなを認めあう。それがグループレッスンの魅力。

「うちの子は」って、保護者の皆さんはご自分のお子さんに対して辛口になりがちですが、ヤマハ音楽教室の魅力はグループレッスンによっていろいろな仲間と一緒に音楽を楽しめることだと思うんです。ノリノリの子、恥ずかしがりやな子、おしゃべりな子、気分がのらない子がいるのは当たり前。多様な子どもが教室で出会い、音楽を通してそれぞれの感性を認めあいながら育っていく場なんです。

たとえば、レッスンに慣れるまでは、前に出てこられない子もいますね。でも講師は必ず「今日は疲れたんだね」「〇〇ちゃんに手を振ろうか」と、一緒にできなくてもいいんだよという空気をつくります。すると子どもたちは「〇〇ちゃんも行こうよ」「今日は眠いんだって」と、クラスの仲間として認識していきます。まわりの保護者も自分の子と同じように心配してくれたり、一緒にがんばろうよと、温かな気持ちを共有できます。
もちろん1〜2か月では無理だから、時間をかけて少しずつ。それがグループレッスンの一番の魅力ではないでしょうか。

教室での高村先生。
「ほかの子と比べるのではなく、わが子の1か月前と比較して。できることが増えているはずです。伸びる時期もそれぞれ。あせらないで」と、保護者にエール。

遊びを通して音楽の土台づくり。子どもたちの表現もどんどん豊かに。 遊びを通して音楽の土台づくり。子どもたちの表現もどんどん豊かに。

そういったヤマハ音楽教室の中でも「おんがくなかよしコース」はスペシャルなコースだと思います。本格的な歌唱や演奏に入る前に、さまざまな遊びや体験を通して情緒が刺激され、自然に音楽表現の土台ができていきます。
まず、教材の楽曲がすばらしいですよね。音楽の力で子どもを集中させたり、表現する気持ちを喚起できるってすごいことだと思います。鑑賞曲も質の高いクラシックです。イギリスのロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の生演奏をロンドンで録音しています。お手元のおんがくあーとぶっくが音楽の世界をさらに広げてくれます。

レッスンの回数を重ねていくと、表現の幅がさらに広がっていきます。
元気な声だけでなく、しっとり、やさしく、といった曲に合った声で歌ったりと、自然と気持ちを込めた表現ができるようになっていきます。
「音楽あそび」で動物を表現する部分では、講師が提示しなくても、自分から上手にネズミやゾウになりきって表現してくれます。これまで育んできた成長ぶりを一段と感じられると思います。

おんがくなかよしコースのユニークな教材群。冊子「保護者の皆様へ」では斬新な教材づくりの裏側をご紹介しています。

「ちゃんとして」はNGワード。まずは保護者が楽しんで。 「ちゃんとして」はNGワード。まずは保護者が楽しんで。

ところで、レッスンに慣れてきたこの時期、「親や先生の言うことを聞かなくて」というお声をいただきます。おしゃべりが止まらなかったり、別のことに意識が向いていたり。でもね、大丈夫です。今は子どもの中に自我が芽生える時期。自分で発信したいことや外に向かってアピールしたいことがあるのかもしれません。音楽で子どもの心が解放された可能性も。ちゃんと楽曲に耳が向き、体には音楽が入っていますよ。「だめ」と強く制止してしまうと感性が鈍るように思います。
モジモジっ子や甘えん坊に対しても同様です。伸びる時期はそれぞれ。「なんでできないの」「ちゃんとやりなさい」はNGワードです。幼い感性がどんどん萎縮してしまいます。保護者はどうしても「うちの子はできない」「私がやってあげなきゃ」と先回りしてしまいますが、できるだけ子どもに任せましょう。

レッスン中の指示は講師の仕事。保護者の方はむしろ本気で音楽を楽しんでください。先生に言われたからやるのではなく、童心にかえって一緒に遊んでほしい。保護者が楽しむ姿を見ると子どももその気になります。
「今のおもしろいね」と親子で感じる時間が積み重なって感性が培われていきます。

パパの参加も増えています。ノリノリで遊んでくれたり、逆にゆったり構えていたり。
その姿を見て、子どもたちも安心してレッスンに集中できます。

季節や感謝を表現できる子どもたち。感性を育てる体験もこれから。 季節や感謝を表現できる子どもたち。感性を育てる体験もこれから。

以前、すごく気まぐれな男の子が2人いました。音楽あそびの間もフリースペースで大の字になったりして、保護者もかなり悩んでいました。
1人はレッスンに通い始めて半年ほどたった頃変わりました。歌唱曲『ま〜だだよ〜!』に取り組んだ頃で、あーとぶっくに落ち葉を貼ったりして五感で秋を楽しんだのでしょう。ある日「先生、公園で見つけた」と言ってどんぐりを3つ持ってきてくれたんです。エレクトーンの上に飾りながら、ああ、やさしい心が育っているなと実感しました。
もう1人は、引っ越しでお別れする際に海や怪獣の絵をプレゼントしてくれました。「つぎもがんばります」「ありがとう」と書いてあって、彼の心に響くものがあったのだとうれしくなりました。2人ともおんがくなかよしコースから幼児科へ進み、感性に磨きをかけた子どもたちです。

これはレッスンに限らないと思いますが、プラス思考で「これができたらかっこいいね」「すてきだよね」
と、ちょっと言い方を変えるだけで子どもは変わります。抱っこしたり、頭をなでたりと、スキンシップするのもいいですね。「できたね」とグータッチしている親子も見かけます。「あなたはできるんだよ」
「だいじょうぶだよ」「だめじゃないよ」というメッセージをちょっとおおげさなくらい表現することが大切。おんがくなかよしコースは音楽にとって最も大切な心を育てるコースです。親子で心を動かす50分の体験を続けることで将来につながるすばらしい財産になります。子どもたちが秘める力を信じて、笑顔で見守ってほしいですね。

秋~冬のレッスン曲を楽しむポイントは?

「雪の日のプレゼント」をチェック! 「ありがとう!」をチェック!