3歳はものごとを感じとる力がグーンと伸びる時期。
自由に想像したり、
自分のイメージを表現する力もついてきます。
そんな発達をふまえて構成されているのが
「おんがくなかよしコース」です。
レッスンには親子で笑顔になれる工夫がいっぱい!
どのように参加すれば
より楽しむことができるのでしょうか。
3歳はものごとを感じとる力がグーンと伸びる時期。
自由に想像したり、
自分のイメージを表現する力もついてきます。
そんな発達をふまえて構成されているのが
「おんがくなかよしコース」です。
レッスンには親子で笑顔になれる工夫がいっぱい!
どのように参加すれば
より楽しむことができるのでしょうか。
4歳からヤマハ音楽教室の幼児科へ。その後ジュニア専門コース、個人レッスンと、ずっとヤマハ育ち。現在、埼玉県のユニスタイル所沢とユニスタイル小手指でレッスンを担当しています。
好きな曲はディズニーやバレエの音楽。子育てママとしての目線も大切にしています。
「おんがくなかよしコース」へようこそ。幼稚園・保育園の入園・進級といった集団生活に参加し始めるこの時期、大人の指示に従ったり、教室の空気を読むといった社会的な行動が求められることがだんだん増えてくると思います。「できる・できない」といった評価も気になってくる頃。でもこのコースでは静かに座っているとか、大人の期待どおりに反応するとか、そういうことは求めていません。むしろその逆。音楽にふれた子どもたちが感じたままを自由に表現できる時間なんです。
そもそもどうして音楽を習わせているのでしょうか。多分、作曲家や演奏家をめざすという人だけではありませんね。音楽を味わい楽しむことでより豊かな人生を歩んでほしい、そんな願いをこめていらっしゃるのでは?おんがくなかよしコースはその願いにダイレクトにアプローチします。音楽あそびで子どもたち一人ひとりの心身を解放しながら、豊潤な音楽表現を感じとれる豊かな人間性を育てます。
そのために心が動く瞬間をたくさん持てる一流の音源、教材をたくさん用意しています。まずはリズムやメロディ、歌に親子でゆったりと耳を傾けてください。
心を動かす教材のひとつ、教室に来たときだけ
出会える『おんがくアートシアター』。
飛び出す絵本のような立体的なしかけは
想像力が発達する3歳児にぴったり。
オリジナルの音楽がストーリーを盛り上げます。
新しい生活の緊張もあって、初めのうちは落ち着きがなかったり反応が薄いといった印象を受けるかもしれません。「うちの子、大丈夫?」って。大丈夫です。そのままの自分を出せるのがおんがくなかよしコースの良さ。子どもたちが素を出せる状態でスタートできることがすごくうれしいんです。
落ち着きがないといっても、私たち講師から見れば「元気がいい」「たくさん発言してくれる」「いろんなものに興味を持ってくれる」と、ポジティブな要素ばかり。やってみたい気持ちや好奇心があふれている場面だと思っています。
私もひとりの母親として、わが子に「ちゃんとやって」などと言いたくなる気持ちは痛いほどわかりますが、それよりは一緒になって楽しんでいる表情やはしゃぐ姿を見せてあげてほしい。ここはお友だちと一緒に聴いてもらいたいな、弾いてもらいたいなというときは講師がタイミングよく声かけしていきます。周りの目は気にせず、どうぞ安心してお任せください。
「教材の動画はキャラクターの表情が繊細。それぞれの曲が持つドラマ性をわかりやすく表現していますよね。お子さんに一方的に与えるのではなく、親子で一緒に見ながら会話したり、レッスンを思い出してもらえたら」。
レッスンの後半になると、お友だちや講師への安心感とともに耳が育ちます。曲を聴いてタイミングよく歌う、一緒に弾くといったことができてきます。3~4歳期の発達ってすごいんですよ。長い目で見守っていると、徐々に子どもたちの成長ぶりが実感していただけると思います。
反応が薄いように見えた子どもたちも、ふとしたところで表情が変わったり、目の輝きが増したりと、心の奥でちゃんとなにかを感じとっています。大人はつい、楽しくないのかな、聴いているのかなと心配になるけれど、表現したい気持ちが少しずつ現れてきます。
たとえば私が以前担当した子どもは『たんぽぽ』という曲の「ちいさな星が~♪」というフレーズでキラッとする効果音を聞き逃しませんでした。別の曲でシャララ~ンとピアノを弾いたら「おほしさまのおと」と教えてくれました。音のイメージをふくらませて心に残してくれたんですね。その子は幼児科に進級してからせきを切ったように歌い、弾き、音楽を表現するようになりました。一年間、引き出しにたくさんためておいてくれたんだとうれしく思いました。
レッスン中の安立先生。実は娘さんもおんがくなかよしコースの卒業生。「イントロがかかるとすぐにその世界へ連れていってくれる音楽ばかりですごいなと思いました。子どもたちの心をつかむ歌詞もステキですよね」。
なかには「早くピアノが弾けるように」とあせる保護者もいらっしゃいます。そんなときは「弾けるとうれしい理由ってなんでしたっけ」とお話しています。指が動くだけなら運動なんです。ワクワクしてくる気持ちや、きれいな風景・思い出など、誰かに伝えたい想いを表現する楽しみがピアノによって広がることがステキなんですよね、と。
指が動いてドレミの場所がわかるだけでは、豊かな音楽を奏でることはできません。必要なのは、一人ひとりの子どもたちが自分らしく感じて表現する力。その土台を育てています。音の組み合わせによって無限に広がるのが音楽の世界。そんな芸術の可能性を感じる耳や感性が身につくほど、音楽への楽しみ方や学ぶ意欲が深まっていくと思います。「聴く力」「表現する力」はどんな勉強や仕事にとっても欠かせないもの。これから、子どもたちの見えない力がゆっくり花開いていくのを楽しみに待ちましょう。