― エレクトーンからドラムへ変更
2歳上のお姉さんの影響で、3歳からヤマハ音楽教室に通うようになったという、もりもりもとさん(以下もりもとさん)。「小さいころは、楽しんでいた記憶しかなかった」といいますが、「練習は嫌いでした」とも。
幼児科からジュニア科へ進み、レッスン後、ドラム教室を楽しそうと眺めていると、お母さまから「ドラムにする?」と提案され、あっさりドラムに変更。
小さいころからもりもとさんは打楽器が好きで、家にあるバケツを並べてドラムのようにして遊んでいたそうで、ドラム教室は中学3年生まで続けました。
― 中高は吹奏楽部と軽音楽部に
中学入学後は吹奏楽部に入部。「ヤマハで、人前で演奏する楽しさを経験したのも大きな理由だった」というもりもとさんは、体験入部で、いろんな楽器を試したときに、いちばんしっくりきたトランペットを担当。エレクトーンをやっていたことが楽譜を読んだり、音程をつかむことに役立ったといいます。
とはいえ、「とにかく下手くそ。幼稚園の時に前歯を遊具でぶつけ、前歯がゆがんでいたのが原因で、音楽人生で一番つらい3年間でした」。泣きながら学校から帰ったこともあったとか。そして高校は軽音楽部に。「中学生の時、ヤマハで大人の皆さんと一緒にバンド形式で発表会をしたのが楽しかったので、高校に入ったら絶対バンドをやろうと、中学の時から初心者向けのギターを買ってもらい、家でも弾いていたんです」。
アニメ『けいおん!』の影響で、入部者が殺到し、面接があったものの「ドラム、ピアノ、トランペットができて、ギターとベースも触ったことあります」とアピールし、無事入部。
軽音学部では、洋楽、邦楽とジャンルを問わず演奏。次第に他校の生徒と一緒に組んで週末はライブハウスで演奏するように。そして大阪芸術大学に進学。「両親は、音楽でプロになることを応援してくれましたが、僕自身が安定気質で、1回大学に行ったほうがいいと思い、芸術計画学科に進学しました」。

― 大学の新入生歓迎会でメンバーと出会う
大学入学後、音楽サークルの新入生歓迎のお花見で、ガリガリで、ちょっと貧相な格好の髪の長い先輩から、「今度コピーバンドするからたたいてよ」と声をかけられたのですが、それがボーカルのこやまさんでした。その後、「『ヤバイTシャツ屋さん』というバンドを組んで学園祭に出たい」と言われて、同級生のしばたさんと3人で大学2年の時に本格的に活動開始。
学園祭だけの活動のつもりでしたが、ライブ映像をネットに上げていたところ、ライブハウスの方から声がかかり、大阪のライブハウスで演奏するように。「最初は全然人気もなく、冷たい目で見られている期間が長かった」そうですが、ライブハウスの店長が、「絶対続けたほうがいい」と、勝手に『出れんの!?サマソニ!?』というオーディションに応募。ネット投票やライブの審査を経て賞を受賞後、さらに店長がまたもや勝手に次の目標として『eoMusicTry』という関西で行われる大きなコンテストに応募。そこで優勝すると、その審査員のレコード会社の社員の方が、大阪のライブに契約書を持って現れたとか。「当時、本当に趣味で楽しくバンド活動をしていただけなので、絶対無理!と思いましたが、みんなで話し合い、挑戦してみようと、2016年にメジャーデビューをしました」。

― 音楽を楽しめる環境を与えてくれた両親に感謝
「音楽が大好きなので、今、こうして作品を発表したり、演奏する機会がたくさんあるのは本当に幸せなことだと思います」というもりもとさん。将来は、紅白に出場し、「国民的バンド」となるのがバンドの目標だそう。「個人的には地元浜松市で大規模ライブがしたいですね」とも。「僕は練習嫌いでしたが、ヤマハ音楽教室に通わせてくれた両親には、今はとても感謝しています。純粋に音楽が楽しめる環境を幼少期に与えてくれたことが、今の自分を大きく形成しています」。

プロフィール
1993年生まれ。静岡県浜松市出身。大阪芸術大学芸術計画学科卒業。大学在学中に、こやまたくや、しばたありぼぼと3ピースバンド「ヤバイTシャツ屋さん」を結成。在学中にメジャーデビュー。大阪を拠点に活動。2020年の最新アルバム「You need the Tank-top」はオリコンウィークリーアルバムチャートで1位を獲得。 https://yabaitshirtsyasan.com/
Photo:Akira Moriyasu/Text:Hana Hasegawa










