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日本の音楽シーンを素敵なものにしたい ― 岩城直也さん

岩城直也さん インタビュー

― ディズニー音楽が好きだった幼少時代

ヤマハには幼児科から通い、小1からJ専*、その後はグループレッスン、個人レッスンと高校3年生まで通っていたそう。「母が音楽好きで、祖母も社交ダンスを踊るような家庭でした。3歳の頃、近くの小学校で開催されたディズニー映画『白雪姫』の上映会で周りの子がはしゃぐ中、僕はひとり集中して観ていたらしくて。母が『それなら』ということでヤマハに通わせてくれました」。

また、幼稚園では鼓笛隊でキーボード型のベースを担当したりも。「指揮者になりたい」と夢を持ったのもこの頃だとか。「おそらく映画『ファンタジア』でミッキーが指揮をしている姿か、『題名のない音楽会』で指揮者を見て憧れたのではないかと思います」と語ります。

J専へ進む際、「エレクトーンが向いているんじゃない?」と先生のすすめで、本格的にエレクトーンに取り組むようになり、小2でJEC**とJOC***に出場。小学校4年生の時にはJECで全日本大会にも出場します。また、グループレッスンや発表会などでは指揮者をやることも多かったそう。
*ジュニア専門コース **ジュニアエレクトーンコンクール(現在のヤマハエレクトーンフェスティバル) ***ジュニアオリジナルコンサート

家庭では、お母様が図書館でCDをたくさん借りてきてくれたりも。その中で、ジャズバイオリニストの中西俊博氏の音楽に感動し、曲を耳コピし演奏。次第にバイオリンへの興味が増し、オーケストラを志します。


― 中高オーケストラ部から音楽大学へ進学

中学校はオーケストラ部のある中高一貫校を受験。「文化祭の演奏を聴きに行き、オーケストラってすごくいいなと思ったんです。150人ぐらいの大所帯で、半分クラシック、半分ポップスに取り組んでいました。学年を重ねるとマイケル・ジャクソンや当時流行っていたAKB48の曲をメドレーにアレンジして、みんなで演奏したり。当時は、自分が書いた楽譜で誰かに弾いてもらうということに、すごくときめいたのを覚えています」。

さらに中学時代はヤマハが主催する10代だけで構成する演奏グループの活動にも参加。各地で公演を行い、MC役を経験したことも。

高校3年生で部活を引退。将来を考えた時、「音楽しかできない人になりたくない」と一般大学の受験を考えていたものの、学校の音楽の先生や恩師のアドバイスで高3の5月に音大受験を決意。東京音楽大学の作曲指揮専攻に進学します。「元々ディズニーの映画や音楽が好きで、商業音楽やミュージカル映画に興味がありました。

大学進学後、授業の傍らオーケストラを立ち上げ、映画音楽やジャズ、自作曲などを演奏しました。行動や実践力は、今も変わらないなと日々感じています」。


― 学生時代から編曲活動を。3年間のアメリカ留学へ

大学3年生のある日、代講で来た先輩の作・編曲家山下康介氏に作品を聴いてもらったのがきっかけで、玉置浩二氏のコンサートのオーケストラアレンジの仕事を受けることに。その後もジャズピアニストのロバート・グラスパーをはじめ、さまざまなアーティストのオーケストラアレンジを手がけます。

大学卒業後、2年経ち、「ディズニーやミュージカル映画の源流であるアメリカへ行きたい」と2019年夏から2022年5月までバークリー音楽大学に奨学金を得て留学。日本の仕事と両立しながら映像音楽やミュージカル音楽の制作を学びます。「当時はブロードウェイやボストン・シンフォニーホールにも足しげく通いました」とのこと。

そういった活動の中で、「もう1回、オーケストラをやりたい」と、2021年に自身のオーケストラ「NIPO」を設立。この楽団での活動をベースにして「日本の音楽シーンをより素敵なものにしたい」と語ります。「他の人が何をしているかよく見て聴いて、その中で自分がどうすべきなのかを考える経験を積めたのは、ヤマハのグループレッスンのおかげ。今、仕事をするうえでも役立っているのかな」と感じているそう。「両親は、いい意味で放任主義。自由に音楽をやらせてくれたのも続けられた理由だと思います」。

プロフィール

1993年生まれ。作・編曲家、鍵盤演奏家、指揮者。幼少時より数々のコンクールで受賞。東京音楽大学作曲指揮専攻〈映画・放送音楽コース〉を首席で卒業。2015年ヤマハエレクトーンコンクールにて最高位を受賞。大学在学中より編曲、指揮、ピアノ演奏などの仕事をし、バークリー音楽大学に奨学金を得て留学。2021年、自身のオーケストラNaoyaIwaki Pops Orchestra(NIPO)を立ち上げる。現在はNHK『うたコン』での指揮のほか、あらゆるジャンルでの音楽活動を行っている。 Instagram:@naoya_iwaki X:@NaoyaIwaki

Photo:Akira Moriyasu/Text:Hana Hasegawa