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教室の思いで 〜アーティストの声〜
松居慶子さん 「親子で一緒に楽しみながら、音楽の楽しさを教えてあげたいんです。それは母が私にそうしてくれたように、さりげなく…」
人を感動させる音楽のエネルギーって国や言葉の壁を超越してしまうんです」
松居慶子さん
―  今や日本を代表するコンテンポラリージャズ・プレーヤーの松居さんですが、元々はどんな音楽がお好きだったんですか?

松居 私自身、最初はクラシックピアノから始めたんです。だから今でもクラシックは好きですね。

― 作曲をするときにはそうしたクラシックの下地が役に立つわけですね?

松居 私の場合、「曲づくり」といっても、メロディを作り出す、という作業があまりないんです。例えるなら“メロディが天から降りてくる”という感じ。自分の中にどんどん入りこんでいくことで、沈黙の中から音が聴こえてくるんです。

― それは子どもの頃からですか?

松居 子どもの頃は、例えば“思い出の情景”のようなものをメロディにしていくという、言ってみれば日記を書くような作業だったのですが、いつの頃からかメロディが自然に湧いてくるようになっていきました。
音楽には境界がないと感じていますが、それは子どもの頃から音楽教室で、色々なジャンルの音楽に接することができたお陰だと思います。

― 松居さんの曲の“メッセージ性の強さ”のようなものも、そうやって育っていったんですね。

松居  私の曲を聴いてくださった方からたくさんのメールをいただきます。その中には「曲からエネルギーをもらった」とか「あなたの音楽が私の魂に触れてきた」などというものもあるんです。
無理にメロディを作り出すような曲づくりをしていないだけに、そんな声を聞くとうれしくなるし、また音楽の素晴らしさにあらためて感動したりもします。

― 言葉の違う海外の人に音楽でメッセージを伝えて感動させるというのは、考えてみるとすごいことですよね。

松居  子どもが2人いるんですが、上の娘が学校に上がるまでは、活動の拠点をアメリカに置いていました。
アメリカは日本と違ってテレビよりもラジオで曲に接するケースが多いんです。だから聴くほうにとっては最初に曲の印象が残って作曲者や演奏者が誰なのかはあとになってわかることになる。それだけに曲の持つメッセージが重要になるのですが、そんな環境で私の曲を支持してくださる方が増えていったということはやっぱりうれしいですね。
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