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教室の思いで 〜アーティストの声〜
松居慶子さん 「親子で一緒に楽しみながら、音楽の楽しさを教えてあげたいんです。それは母が私にそうしてくれたように、さりげなく…」
私は“先生”としてではなく“母親”として子どもと一緒に音楽を楽しめる―そんな関係でありたいんです
― お子さんはお2人とも音楽をされているんですか?

松居  ええ。今12歳と5歳で2人とも女の子なんですが、上の娘がピアノをはじめたのが5歳のとき。その頃はまだアメリカに住んでいました。
それで現地のヤマハ音楽教室に娘を連れて見学に行ったんです。そこで日本人のお母さんと子どもが、一緒に音楽を楽しみながらレッスンしている光景を見て感動したんです。
レッスンというより音楽を楽しんでいる。音楽という手段を使って自分の思いを表現しようとしている子どもたちの表情を見て、何か触発されたような気がしました。
一緒に見学に来ていたアメリカ人の親子も感動していましたから、やはり音楽が与えてくれる感動に、国の違いは関係ないんですね。

― 子どもの頃の経験とは違う視点で音楽教室を見るようになったということですか?

松居  そうですね。私自身が母親という立場から音楽教室を見たときに、そこに新しい感動を見つけられたんだと思います。

― 具体的には?

松居 子どもってお友達とみんなで歌ったり踊ったりしているほうが、一人でいるより何倍も楽しそうでのびのびしているんです。
その姿を見ていると「これは単なるおけいこごとではなく、この環境が子どもの感性や想像力を伸ばしていくんだなあ」って思えてくる。それは私自身が子どもの頃から音楽教室で育ったから、より一層実感できることなのかもしれませんね。

― 母親の視点から見て、ヤマハ音楽教室のレッスンの特徴ってどこでしょう。

松居  まず何より子どもと母親が共通の時間を持てて、一緒に楽しみながら音楽に接することができること。教室でのスキンシップは、家庭でのそれにつながるんです。

下の娘は最近教室に通い始めたばかりなんですが、家で練習しているのを見ていると、ちょっと難しい部分なんかがあると彼女なりに苦労しているんですね。
それでも何度目かにどうにか弾けたときに私が「すごい、もう弾けたね」って誉めてあげるんです。すると弾けたことと誉められたことの両方がうれしくて、すすんで練習するようになるんです。

― お母さんに聴いてもらうことが子どもにとっての励みにもなる。

松居  それは確かにあると思います。上の娘は家で練習する時に、きちんと弾けるようになるまではサイレントピアノでヘッドフォンをつけて練習するんです。「間違えると恥かしいから」って(笑)。
それである程度弾けるようになると「ねえ。聴いて!」って言ってくる(笑)。

― でも松居さんの場合、ご自分で教えることもできるのに、あえて教室に通わせるのには何か理由があるんですか?

松居  やっぱり母親と先生は違うと思うんです。もちろん質問されれば教えてあげるし、難しい部分は実際に私が弾いてみせて教えることもありますが、あまり踏み込んだ指導はしないようにしています。
先生と生徒の間には、一定の距離や緊張感が欲しいし、自宅とは違う環境に身を置くことで“仕切り直し”ができて、あらためて「頑張ろう」という気持ちになれるとも思う…。

― “先生”と“お母さん”はやっぱり違うほうがいい。

松居  先生って子どもにとって大きな存在ですよね。私が今振り返ると、音楽教室での思い出はいつも「いい先生に教えてもらえた」ということに行きつくんです。
子どもたちにもそうしたいい経験をしてもらいたいし、私は先生としてではなく母親として、たまに時間があるときに娘と一緒に弾いたりして、親子で音楽を楽しめるような関係でいたいと思います。
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