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― 日本を代表する若手音楽家の一人として、今や国際的にも注目されるようになった中村さんですが、聞くところによると、特に音楽一家に育ったというわけではないそうですが?
中村 ええ。私の家は、父はサラリーマンで母も普通の主婦。音楽を専門に勉強した人のいない本当に一般的な家庭なんです。
― すると、音楽との出会いはどのようなきっかけから?
中村 じつは私、小さい頃は体が弱くて、幼稚園も休みがちだったんです。
それで家で過ごすことが多かったのですが、そんなときにレコードを聴くのが楽しみだったんです。
両親が映画音楽やイージーリスニングが好きで、そのジャンルのレコードが家にたくさんあったんですね。
今思うと、「はたして子どもが聴いて楽しいのかな?」って思うんですけれど、ポールモーリアなんか聴いて喜んでいました(笑)。
― 珍しい子どもですね(笑)。
中村 同じ曲を何度も繰り返し聴いても飽きなかったということは、音楽の楽しさを知るきっかけにはなっていたんでしょうね。
― ところで、中村さんの音楽には統一されたテーマのようなものがありますよね?
中村 はい、私はデビューから一貫して「地球」「大地」「自然」……といった、私たちが生きていく上で、なくてはならないこれらのものに共通する気高さや不思議さ、そしてそれぞれが持っているはかり知れない大きな力――といったものを、曲作りの原点においてきました。
― それは何かきっかけがあったのでしょうか?
中村 じつは「宇宙戦艦ヤマト」なんです(笑)。
小学生のときにあのアニメを見て感動して、宇宙の不思議さや地球の美しさといったものに興味を持ったんです。
そしてそこから発展して、次第に宇宙の仕組みのようなことに興味が湧いて……。
色々な本を読んで勉強しましたよ。ホーキング博士の本なんかも読みあさったりして。
― そのときの感動が、今の中村さんの音楽に反映されているわけですね。
中村 そうですね。実際に今こうして音楽を職業にしていても、「人間の限界を超えた自然の力には、音楽と共通する部分が確実にあるんだ」と実感することが少なくないんです。
日々私が音楽から感じているそうしたメッセージを、私の音楽から、今度はたくさんの人に伝えられたら素晴らしいなと思いますね。
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