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― 中村さんは海外にも活躍の場を広げておられますが、中でも数年前に行かれた南太平洋のソロモン諸島では、ずいぶん大きな影響を受けられたそうですね?
中村 ソロモン諸島での経験は、これまでの私の音楽活動の中でも最大級の出来事でした。
国際交流事業の一環として、ソロモン諸島でコンサートを開くために行ったんですけれど、正直言って、そこで人生観が変わりましたね。
ソロモン諸島での経験は、これまでの私の音楽活動の中でも最大級の出来事でした。
国際交流事業の一環として、ソロモン諸島でコンサートを開くために行ったんですけれど、正直言って、そこで人生観が変わりましたね。
― そもそもソロモン諸島って、どんなところなんですか?
中村 電気も島の一部にしか通ってなく、人々が素足で素朴な生活をしているところです。
そこでは人間とほかの生物たちが“自然”と一体になって、穏やかに気持ちよく生活しているんです。
目の前には信じられないほどの美しい風景が広がり、「地球を大切にしなければ」なんて当たり前のことを痛切に感じさせてくれるところでした。
― そこでのコンサートも大成功。
中村 もちろんコンサートでは私の曲も演奏したんですが、中で私がその土地の音楽を演奏したら、お客さんたちが喜んで踊り始めたんです。
言葉も文化も違う国から来た私の演奏で、たくさんの人たちが心を一つにしてくれた。
その感動はちょっと言葉では言い表せないものでしたね。
― 音楽をやってきてよかったと思う瞬間ですね。
中村 日頃の音楽活動のなかで「音楽っていいもんだなあ」って思うことって時々あるんです。
その中でも、ソロモン諸島でのあの感動は、別格でした。
― 中村さんといえば思い出すのが、1998年の長野オリンピックの表彰式での演奏ですが、その経験も大きな出来事に入るのでは。
中村 長野オリンピックでは、すべての室内競技の表彰式で私の『GRACE』という曲が流れ、私自身もアイスホッケーの表彰式ではその場で演奏をさせてもらいました。
この『GRACE』という曲には、勝者を称えるというよりは、そこに至る努力への賛辞が込められていて、その意味では表彰台にいる人たちだけでなく、それまでに関わったすべての人たちへのメッセージが込められています。
オリンピックの表彰式で演奏しながら、今この瞬間に、世界中の人たちが一つになっているその場で、自分の曲が流れていることの喜び、そして世界中の人と共感しあえることの素晴らしさを、心の底から感じていました。 |
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