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― 音楽活動の中では、ファンや聴衆とのふれあいも重要な要素になると思いますが
中村 中高生ぐらいの女の子から、「中村さんの演奏に接して、私も音楽の道に進もうと決心しました」なんてメールをいただくことがあります。
そんなときは単に「うれしい」というのを通り越して、ミュージシャン冥利につきるというか……(笑)。
― ご本人の知らないところで、中村さんの音楽が誰かの人生に影響しているということですよね。
中村 これも先ほどから言っている「音楽の力」に関係することなんですが、ある男性ファンの方とのふれあいの中で、「音楽っていいなあ」ってあらためて感じさせられた出来事があるんです。
その方は当時大学生で、いつも私のコンサートに来て下さっていたんですが、ある日とても長いお手紙をいただいたんです。
手紙には、「僕は人付き合いが苦手で親しい友人もなく、生きていることにさえ疲れた時期もありました。
でも、あなたの音楽に接することで、もう一度頑張ってみようと思えるようになりました」という内容のものでした。
― 中村さんの音楽に人生を救われたと。
中村 その手紙を読んだときには心から感動しましたね。
そして何より、音楽の持つ“見えない力”の存在をあらためて痛感しました。
― 自分の作った曲が誰かの人生に働きかけることもあると思うと責任重大ですね。
中村 そう思います。
でもそれは、同時に自分自身への励みにもなるし。
ただ、そうした人生に関わるような大きな出来事もそうなんですが、私が日頃感じている「音楽っていいものだよ!」というメッセージが聴く人に伝わってくれれば、それだけで十分にうれしいと思います。
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