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幼少期からのヤマハ音楽教室 育まれた「非認知能力」とは

幼少期からのヤマハ音楽教室 育まれた「非認知能力」とは

卒業生
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子どもの心と体の成長に合わせたレッスンを行うヤマハ音楽教室では、子どもたちの「楽しい!」という気持ちを大切にしてきました。幼少期のヤマハでの楽しい音楽体験は、子どもの心を豊かにし、感性や協調性、創造性、人を思いやる心、集中力、忍耐力といった「非認知能力」を伸ばすと言われています。 2019年にヤマハエレクトーンコンクール中学生部門で1位、2021年にヤマハエレクトーンフェスティバル一般部門で1位に輝いた高校生の井上暖之さんと、元TBSアナウンサーの竹内香苗さんに、お二人が子どもの頃に心の土台を育んだヤマハ音楽教室での経験について聞きました。

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楽しい思い出がいっぱい! 子どもの頃に通ったヤマハ音楽教室

井上さんは2歳、竹内さんは4歳のときにヤマハ音楽教室に通い始めたそう。井上さんをヤマハの体験レッスンに連れて行ったのは、お母さん。テレビの音に反応する様子を見て、「音楽に興味があるのかな?」と気軽に連れて行ってみたところ、あまりにも我が子が積極的だったため通わせてみることにしたといいます。一方、竹内さんは両親がそろって音楽好きだったことから、お母さんの勧めもあり通うことになりました。ヤマハ音楽教室には楽しかった思い出しかないと、井上さんも竹内さんも口をそろえます。

音楽教室のレッスンと聞くと、「練習が大変なのでは……」と不安に思う人もいるかもしれません。もちろん演奏技術の習得のためには自宅での練習は欠かせませんが、ヤマハでの幼少期のレッスンは「音楽を楽しむこと」。井上さんは「僕は公園よりもヤマハに通う方が楽しくて大好きでした」と当時を振り返り、竹内さんも「何かを習うぞ、という感覚はなかったですね。マラカスやトライアングルで合奏したのも、和音を当てるクイズなども、全部楽しい時間でした」と、うなずきます。



(写真)演奏する幼少期の井上暖之さん
=本人提供

「『これやったらダメ!』って言い方をする先生もいないんですよね。『こういう感じでやってみる?』みたいな聞き方なんです。何も強制されないし否定もされない、居心地のいい場所でした」(井上さん)。先生の優しい声かけも、次のレッスンを待ち遠しく思う気持ちにつながっていました。

井上さんも竹内さんも、初めて触れた鍵盤楽器はエレクトーン。上鍵盤、下鍵盤、ペダル鍵盤の三段鍵盤は子ども心をくすぐるビジュアルです。「エレクトーンのふたが透明で中が全部見えていたから、早く触ってみたくて仕方がなかった。初めて『じゃ、みんなでちょっと弾いてみましょう』と言われた時に、『やったー!』ってワクワクしながらふたを開けたことを今でもよく覚えています」。多彩な音色にすっかり魅了された井上さんは、進級したコースで習う楽器を決める時もエレクトーン一択でした。

その後、井上さんの興味は他の楽器にも広がり、今ではエレクトーンに加えてドラムとジャズピアノも習っています。「エレクトーンでもドラムの音は鳴らせますが、やっぱり生の演奏を学ばないとその楽器本来のニュアンスは出せません。一台でオーケストラのような演奏ができる楽器だからこそ、他の楽器を深く知ることで表現の幅がさらに広がっていく面白さがあります」



(写真)演奏する幼少期の竹内香苗さん
=本人提供

竹内さんもまた、エレクトーン、ピアノ、フルート、サックスと、大人になるまでに様々な楽器に親しまれてきたそうです。「小学校、中学校で吹奏楽部に入ったのは、ヤマハのレッスンでみんなと音を合わせる楽しさを知ったことが影響していると思います。4歳の時の音楽との最初の出会いがとても楽しいものだったから、その後の人生でも音楽との新たなつながりが広がっていきました」



続ける力、創造性、協調性 幼少期の楽しい音楽体験が財産に

二人が口をそろえて強調するのは、ヤマハで培った力は音楽以外の世界でも人生を豊かにするという点です。竹内さんは「アナウンサーという仕事に必要な技術は急に上手にはならないので、コツコツ地道な努力を積み重ねなければなりません。楽器も同じですよね。毎日少しずつ練習して、やっと一曲弾けるようになる。私にとって『コツコツ続けることで成長する成功体験』の原点は、ヤマハの教室でした」と話します。

一般的な音楽教室では、楽譜を「よむ」、楽器を「ひく」の順で学ぶものですが、ヤマハ音楽教室では「きく」「うたう」「ひく」「よむ」「つくる」の順で学び、「楽譜通りに弾けるようになること」、だけではなく、「気持ちを音楽で表現できること」を目標にしています。子どもたちの心を育てることも重視していて、グループレッスンで楽しく音楽を学んでいるうちに、感性や創造性、集中力、お友達への思いやり、協調性といった「非認知能力」が自然と育まれていきます。

3人の子どもを育てている竹内さんも、「非認知能力」は人生を豊かにしてくれるものだと感じています。「学校生活で仲間と協力できる。コツコツ努力できる。思いやりがある。そういった『非認知能力』の土台がしっかりあってこそ、その上に様々な知識や経験を積み上げていけるのではないでしょうか。3人とも音楽が好きだったので幼少期にピアノを習い始めましたが、『どうやったらうまくなれるかな』『大変な時にどうやって乗り越えていこうかな』と、自分の頭で考える習慣も早くから身につけられるといいなと思っていました」



井上さんは、ヤマハで培った力が学校生活で生きる場面を何度も経験しました。「エレクトーンで音を作る時、僕は白紙の自由帳に色鉛筆で絵を描くイメージでやっているんですけど、その習慣があるからか、例えばパソコンの授業でも、テンプレートを使わずにゼロから考えることができます。課題解決の授業でみんなの意見をまとめていく時は、アンサンブルで複数のフレーズをどう構築するかという目線で考えると、『この人とあの人の意見は似てるな』と見えてくる。意見をまとめるのと、アンサンブルをまとめるのって、ちょっと通ずる部分があります」

身についたのは「非認知能力」だけではありません。ヤマハでは「きく」力が最も伸びる4、5歳の時期に、メロディーや和音を聴く、聴いた音を歌う、歌ったとおりに弾くレッスンをくり返し積み重ねます。幼少期からヤマハ音楽教室に通った2人も、知らず知らずのうちに音感が身についていたそうです。竹内さんは「父の仕事の都合で小学生の時にアメリカに移り住んだ時は、耳が鍛えられていたことが、英語の聞き取りや語学の習得に役立ちました。アナウンサーになってからは、正しいイントネーションを学ぶ上でも耳の良さに助けられました」、井上さんは「僕は電車も好きなんですけど、京阪電車の発車メロディーを『あの音はこの音じゃないかな?』とエレクトーンで試しているうちにハマってしまい、今では鉄道に関する様々な音をエレクトーンで再現した動画を配信するまでになりました。演奏や作曲をするにも、やっぱり耳は大事です」と話します。

音楽は、長い人生を豊かに彩ってくれるもの

4月から高校3年生になる、井上さん。15年ほどヤマハ音楽教室に通っていますが、「練習をしたくない」と思った日は一度もないとのことです。「毎日2~3時間弾くのが当たり前で、学校の宿題さえなければ寝るまでずっとエレクトーンの前にいたいくらい。『今日はこれができたけど、あれができなかった』『もっとこうしたい』の繰り返しです。自分の中で新たな課題が次々見つかるから、やりたくないって気持ちは湧いてこないんです」

2019年にヤマハエレクトーンコンクール中学生部門で1位、2021年にヤマハエレクトーンフェスティバル一般部門で1位を受賞したことで、さらに世界は広がりました。「受賞をきっかけに取材を受けたり、素晴らしいプレーヤーとお話する機会を得たりと、新しい出会いが増えました。自分の音楽も発信しやすくなったので、エレクトーンの魅力をもっと多くの人に伝えていきたいです」と、目を輝かせます。

たくさんの刺激を受けて、井上さんの創造力はかき立てられるばかり。「この音色のキラキラした部分と、あの音色の深い味わいを足したらどうなるんだろうって自由な発想で考えるのは、お菓子作りをしているかのような楽しさがあります。最近のエレクトーンは搭載されている音も多いし、ある音色を組み合わせて新しい音色を作ることもできるから、自分の理想の表現にたどり着くまで諦めずに何度でも別の方法を試せるのも面白いんです。音楽は本当に楽しいので、少しでも興味を持っている方がいたらぜひ体験レッスンに行ってみてほしいです。たった一小節弾いただけでもフレーズになる面白さを知れば、『楽しい! もっとやろう!』って気持ちになると思います」

「お子さんが音楽に反応した時がチャンスですよね」と、竹内さん。「私もそうでしたが、『楽しさ』は習い事を始める一番の動機になります。音楽は、長い人生を彩ってくれるもの。日本のポップスからヒップホップやラテンミュージック等の洋楽まで、幅広いジャンルの音楽が好きなのも、世界の音楽がたくさん収録されているヤマハの教材で幼少期にいろんなインプットをしていたからかもしれません。幼い頃に母が出会わせてくれた音楽は、私の一生の宝物になりました。ヤマハ音楽教室での楽しい音楽体験は、きっと彩り豊かな人生の出発点になると思います」

井上暖之(いのうえ・はるゆき)

2005年生まれ。京都府出身。ヤマハエレクトーンコンクール2019中学生部門第一位、ヤマハエレクトーンフェスティバル2021一般部門第一位。2020~22には全国放送のテレビ番組にも出演したほかGordon Goodwin主催『学生のためのオンラインジャズバンド』に参加。


竹内香苗(たけうち・かなえ)

東京外国語大学外国語学部卒。TBSアナウンサーを経てフリーへ。TBS時代は『はなまるマーケット』や『報道特集』など報道、情報、バラエティー番組を中心に担当。幼少期にヤマハでエレクトーンを習う。ピアノやフルートなど音楽の楽しさに触れ、子どもにもピアノを習わせている。

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