現役子育てママがおすすめ絵本をご紹介！

あったかーい！　お風呂の絵本

こんにちは！　ぷっぷるコラムメンバーズのよこです。

暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続く今日このごろ。
そんな季節は、あたたかいお風呂で、心も体もほぐしたいですね。
でも、なかにはお風呂やシャンプーが苦手で、毎日入るまでが大変な子もいるかもしれません。
そこで、読めばきっと入りたくなる「お風呂」がテーマの絵本を集めてみました。

楽しい仲間たちと一緒にニコニコ笑顔でお風呂に入る姿がほほえましい「あけて・あけてえほん　おふろ」と、こんなお風呂があったらいいな～という夢のつまった「ぼくのおふろ」の2冊です。

子どもと一緒にお風呂に入れるのも、一生のうちのほんの数年。
楽しく遊びながら入るお風呂タイムは、きっと親子の宝物の時間になるはずです。
絵本を読んだ後は、ぜひ一緒にお風呂に入って、親子で楽しい時間を過ごしてくださいね！

「あけて・あけてえほん　おふろ」　作・絵：新井洋行（偕成社）

＜1～3歳のお子さんにおすすめ＞

「せっけんさーん」「はーい」、「しゃんぷーさーん」「はーい」……呼ばれた道具たちはとってもいいお返事。それらを使って、子どもが体を洗い、髪を洗い、シャワーで流して湯船に浸かるまでを、リズミカルな掛け合いの言葉で楽しく展開する赤ちゃん絵本です。

作者は、ユニークで可愛い絵本を数多く生み出している絵本作家の新井洋行さん。この『おふろ』の他、「あけて・あけてえほんシリーズ」として、れいぞうこ、おしいれ、ひきだし、といれ、なども出ています。表紙はどれも、まんまるの黒い目と、にっこり赤い口で、シンプルなお顔が可愛らしく、赤ちゃんの目を引く仕様に。また、このシリーズで物の名前を覚えたり、「はーい！」とお返事できるようになる子も多いようです。

体を洗うときは「ぎゅっ ぎゅっ ぎゅ」、髪の毛を洗うときは「しゅわ しゅわ」「しゃか しゃか」など、擬音語がたくさん出てくるのも楽しいポイント。当時1歳半だった長男に、体を洗ってあげるしぐさや、頭を洗ってあげる真似をしながら読んでみたら、キャッキャと笑っていたのが懐かしい思い出です。

また、主人公の子どもは体も髪の毛も自分で洗っているのですが、その姿がとっても楽しそうなんです。シャンプーやシャワーが苦手な子も、こんな風に楽しそうに洗っている様子を見たら、お風呂タイムが楽しくなりそうだな～と思いました。

厚紙でできているボードブックなので、とても丈夫で簡単には破れません。適度な厚みで子どもの手でもめくりやすく、角も丸まっているので安心。サイズも小さめなので、外出時の持ち歩き絵本としてもおすすめです。

「ぼくのおふろ」　作・絵：鈴木のりたけ（PHP研究所）

＜4～6歳のお子さんにおすすめ＞

「まいにち まいにち おんなじ おふろ」「たまには ちがう おふろに はいりたい」そう、例えば……一度迷うとのぼせちゃう迷路のお風呂。ぶらぶらゆれるブランコ風呂。とっても美味しそうなラーメン風呂やプリン風呂。こんなお風呂あったらいいな～という妄想が炸裂する、奇想天外なお風呂の絵本です。

作者は、『しごとば』『続・しごとば』で大人気の鈴木のりたけさん。隅々まで丁寧に描かれた緻密なイラストは、子どもだけでなく大人も一緒になって楽しめます。想像もできないようなアイデアあふれるたくさんのお風呂に、「ぼくはこのお風呂がいい！」「私はこっちかな～」とつい夢中になってしまうはず。また、文章もリズム良く読めるように工夫されているので、読み聞かせ初心者のパパ・ママもスムーズに読み進められそうです。

さて、ママ・パパにもそれぞれ素敵で面白いお風呂をおすすめした後は、お兄ちゃんの番。「ひこうきずきの にいちゃんは そらとぶおふろの パイロット」二人で空飛ぶお風呂に乗り込み、夜空へ飛び立ちますが、なんとお風呂のお湯が少しずつ抜けています！どうやらお風呂の栓が盗まれたみたい。「このままじゃ そらとぶおふろが ついらくしちゃう」「もじゃもじゃあたまの サングラス きっと あいつが はんにんだ」ということで、お風呂の栓を持ち出した犯人を探すことに。

お風呂のビル、遊園地、お城、宇宙（！）など逃げた犯人を大勢の人の中から探す展開に、6歳の末っ子は大興奮。じっくり真剣に探し、見つけた時は、テンション高めに大喜びしていました（笑）。その後は、すべての見開きにいる「アヒルのおもちゃ」探しに夢中に。「カエル」や「くま」などもいるようなので、まだまだ楽しめそうです。

聞けば、小学校でも特に1～2年生には大人気の本なのだとか。遊び心盛りだくさんで、幼児から小学生まで長く楽しめる作品です。「どのお風呂が好き？」とか「一緒に探そう！」など、ぜひ親子で会話しながら読んでみてくださいね。