<子どもと楽しむ 季節の行事>
親子で「お花見」を楽しもう!
こんにちは! ぷっぷるコラムメンバーズのよこです。
ひなまつりが終わり、春分の日を過ぎれば、次に気になるのは桜の開花ですね。
今回は、お花見のルーツや意味などと共に、桜にまつわるクラフトや、お花見だんごのレシピをご紹介。
ぜひ親子で、美しく美味しい“春”を満喫してくださいね♪
「お花見」の起源・意味
貴族の間では「桜を愛でながら歌を詠む催事」
奈良時代、中国の文化に習って行っていた「花の宴」という催しが、お花見のルーツと言われています。
その頃は、花と言えば桜ではなく「梅」だったのだそう。
「お花見と言えば“桜”」となったのは、平安時代から。
貴族の間でのお花見は、「桜を愛でながら歌を詠んで楽しむ催し」でした。
農民の間では「豊作祈願の神事」
農民の間では、お花見は古くから「豊作祈願の神事」として行われていました。
桜には、春に山から降りてくる「田の神様」が宿ると信じられており、花の咲き方で農作物の収穫を占ったり、開花時期に合わせて種まき準備を行ったりしていました。
「田の神様を迎え、料理や酒でもてなし、人々も一緒にいただくこと」がお花見だったのですね。
江戸時代からは「庶民の春の行楽」に
「お花見」が一般庶民へと広がったのは江戸時代の中頃。
徳川幕府が庶民も桜を楽しめるように、植樹を積極的に行ったのだそうです。
その頃から始まったのが、「桜の下に集まり、みんなで飲食を楽しむ」いう現代のお花見スタイル。
世界的に見ても日本にしかないユニークな文化なのだそうです。
お花見の行事食
「花見だんご」
お花見といえば三色のおだんご。それぞれの色には意味があり、
・ピンク色=桜。春の息吹
・白色=雪。冬の名残り
・緑色=ヨモギ。初夏の訪れ
を表現しているのだそう。とっても風流ですね!
「花見弁当」
重箱に、春の食材を使った料理をつめるのが一般的です。
春野菜(菜の花、たけのこ等)や、桜の塩漬け、桜エビ、桜鯛等、春らしい彩り鮮やかな食材を利用すると、さらに気分も盛り上がりますね。
そのほか、桜の下でお酒を酌み交わす「花見酒」や湯呑みに桜の花の塩漬けとお湯を入れた「桜湯」も風情があっておすすめ。
桜を見ながらこれらをいただき、春の訪れ・四季の移り変わりを五感で感じてみてはいかがでしょうか。
[親子deクラフト] お部屋でお花見気分♪「桜のモビール」
園庭がなかったり、近くに自然が少ない場合には、なかなか本物の桜に親しむ機会がないことも。
そんな時にぜひおすすめなのが、室内で楽しむお花見アイデア。
ゆらゆら揺れる桜のモビールを親子でつくりましょう!
<材料・道具>
・折り紙(白~ピンク濃淡各色)
・色柄がついた紙(千代紙、包装紙、ペーパーナプキンなど)
・糸や紐(タコ糸や刺しゅう糸、麻紐など太めのものがおすすめ)
・棒(木の枝や、植木の支柱、突っ張り棒など)
・はさみ
・接着剤
・鉛筆やペン
・ビーズ(なくてもOK)
<作り方>
1.折り紙を4分の1サイズに切る
縦半分、横半分に切り、4分の1サイズに切ります。
1枚の折り紙から、4つの桜ができる計算です。
2.4分の1サイズの折り紙を3回折る
半分に折って長方形に、次にまた半分に折って正方形に、最後に対角に折り三角形にします。
3.線を書き込み、切りとる
長い辺に、桜の花びらの半分を描き、線に沿って切りとります。
開くと、桜の形ができあがりました。
4.色柄の紙で同じように桜をつくる
千代紙や包装紙などを同じサイズに切り、同様に折って、切り取り、桜を作ります。
5.2枚の桜を、糸をはさんで貼りあわせる
1枚目の桜の中心に糸を置き、接着剤を塗ります。
次に、1枚目の花びらの先が見えるように、角度を変えて、もう1枚の桜を貼ります。
6.1本の糸に3~4組の桜をつける
色あいや間隔などのバランスを見ながら、
1本の糸に3~4組の桜を貼り付けるとキレイです。
7.棒に結び付けて、できあがり!
桜のついた糸を等間隔で棒へ結びつけます。
棒の両端を紐で縛り、上からつるせば、できあがり!
(今回は糸の下端にビーズをつけて重しにしましたが、なくてもOK)
★一緒に制作ポイント1 「線に沿って切る」
ペンで書いた線に沿って、はさみで切っていきます。
少し力がいるので、必要な場合は大人が手伝ってあげてください。
開いたときにキレイな花の形になっていて感動するはず♪
★一緒に制作ポイント2 「桜の花を貼り合わせる」
花の形に切った紙を、糸をはさんで貼り合わせます。
色の組み合わせを考えたり、角度を変えてキレイに見えるよう工夫したり、夢中で楽しんでいました!
☆折り紙だけでなく、和紙や包装紙など違う素材を組み合わせると、オシャレで可愛らしい仕上がりになります。
色や模様を選んだり、組み合わせを考えたりして、親子でオリジナルの桜を咲かせてみてください♪
[親子deクッキング] いちごと抹茶で「お花見♡三色だんご」
桜色、淡雪色、若草色、と見た目も華やかなお花見だんご。
食紅を小さな子どもに使うのはちょっと…という人でも作りやすいよう、旬の“いちご”と“抹茶”で色づけしました。
手軽にできるので、ぜひ親子で作ってみてください。
<材料・道具> 約6串分
・だんご粉 150g(うるち米ともち米が原料の粉)
・水 70~80cc
・砂糖 大さじ4杯
・いちご 50g
・抹茶パウダー 5g
・ゆでるための湯
・ボウル
・鍋
・竹串(つまようじでミニサイズに作ってもOK)
<作り方>
1.白生地と緑生地のベースをつくる
ボウルに、だんご粉100g、砂糖大さじ3杯を入れ、水70~80ccを加えながらよく混ぜます。
耳たぶのかたさをめざし、水を加減してください。
2.半量に抹茶パウダーを混ぜる
1の生地を半分に分け、片方に抹茶パウダーを入れて、よく混ぜます。
3.ピンク生地をつくる
いちごのヘタを取り、ボウルに入れて、手でつぶします。
そこに、だんご粉50gと砂糖大さじ1杯を入れ、よく混ぜます。
いちごの水分があるので、水はいりません。
4.好みの大きさに丸める
三色の生地をそれぞれ一口大に丸めます。
大きさを揃えると仕上がりがキレイです。
ここで鍋にお湯を沸かしはじめましょう。
5.沸騰したお湯でゆでる
お湯が沸騰している鍋に、丸めた生地を入れてゆでます。
浮いてきたらすくい取り、冷水に入れて粗熱をとります。
6.竹串に刺して、できあがり!
だんごの水気をとり、竹串に、緑→白→ピンクの順に刺したら、できあがり!
そのままでも美味しいですが、あんこやきな粉などをのせるのもおすすめです。
★お手伝いポイント1 「生地をこねる」
だんご粉、砂糖、水をボウルに入れ、手で混ぜて、こねこね。
「ねんどみたいで気持ちいい~!」と喜んでいました。
★お手伝いポイント2 「生地を丸める」
三色の生地をそれぞれ好みの大きさに丸めていきます。
すべて一定の大きさに揃えるのはなかなか難しいらしく、真剣な顔つきでやっていました。
☆成形しやすい「だんご粉」ですが、コシが強いので、小さなお子さんの場合は水分を多めにしたり、白玉粉に替えるなど工夫して。
また、いちごは「いちごジャム」に、抹茶は「抹茶ミルク(飲料)」で代用してもOK(お砂糖は加減してください)。より手軽に作ることができますよ♪
ぷっぷるコラムメンバーズ・よこ(横山香織)
10歳・8歳・6歳のわんぱく3兄弟を育てるママライター。
親子の生活がちょっと豊かになるような、等身大の情報を発信していけたらと思っています。