現役子育てママがおすすめ絵本をご紹介！

寒い時は体を動かそう！体操・からだ遊びの絵本

こんにちは！　ぷっぷるコラムメンバーズのよこです。

節分・立春を過ぎ、暦の上ではもう春。でも、気温が低かったり、ときには雪も降ったり、まだまだ寒さが厳しい日も多いですよね。

そんな時におすすめなのが、「体操」や「からだ遊び」をテーマにした絵本。出てくる動物やキャラクターのまねをしたり、親子でスキンシップしながら運動すれば、からだがポカポカと温かくなり、心まで元気になれます。

今回はそんな、読むとからだを動かしたくなる2冊の絵本をご紹介。愛らしいパンダがいろいろなものになりきって体操する『パンダなりきりたいそう』と、森の仲間たちが楽しくくるくる回る『でんぐりがえし』の2冊です。

ぜひ親子で一緒に、からだを動かしながら楽しんでくださいね♪

「パンダなりきりたいそう」　作：いりやま さとし（講談社）

＜1～3歳のお子さんにおすすめ＞

「なりきりたいそう はじめるよ」パンダの子が体操を始めます。まずは、両手を上にぐーんと伸ばして「チューリップの たいそう」。次は、手を伸ばしたままお尻をくねくねと動かして「バナナの たいそう」。今度は、両手を開き片足を上げて……いったい何になりきっているのかな？

ふわふわのパンダが、いろいろなものに“なりきる”姿がとっても愛らしいこちらの絵本。なりきるのはチューリップ・バナナのほか、こま・ひこうき・おにぎりなど、小さい子もよく知る身近なものばかり。最初の見開きはパンダの動きだけ、次の見開きはなりきる対象も並べて描いてあるので、何のまねをしているのか、ページをめくる前に想像して当ててみるのも楽しいですね。

体操の内容もやさしく、小さな子でもわかりやすい動き。うつぶせに寝転んで手足をあげ、ぶーんと「ひこうき」、膝を抱えてごろりんとして「おにぎり」など、どの姿も微笑ましくて、何とも可愛いです。

そして、見ているだけでも十分面白いのですが、まねして体を動かせば楽しさ倍増！　我が家の子どもたちもこの絵本が大好きで、よくパンダと同じポーズで体操していました。特にお気に入りだったのは、お尻をくねくねする「バナナの たいそう」、両手を広げてくるくる回る「こまの たいそう」。子どもたちが一生懸命まねする姿が可愛らしく、癒されていました。

さて、最後の体操は、背中を丸めてころころ転がる「ボールの たいそう」。あれ、ころころ転がって止まらない……！　でも大丈夫、お母さんパンダが「ぎゅっ」と抱きとめてくれました。私もこの場面では我が子をぎゅっとハグします。愛情たっぷりの可愛い体操、ぜひパンダと一緒にいろいろなものになりきって楽しんでみてください。

「でんぐりがえし」　作：ビーゲン セン／絵：みぞぶち まさる（絵本塾出版）

＜4～6歳のお子さんにおすすめ＞

森のどうぶつ村のお話。クマのクーちゃんが言います。「ぼく、でんぐりがえしが できるんだ」。右にドテン！左にドテン！としながらもう一回。頭からくるりとでんぐりがえし、グルリンパ。「できた！」それを見ていたウサギのナナちゃんが「クーちゃん おしえて」と頼んできて……。

はじめはちょっと難しい、でも、できるようになるととっても楽しい、“でんぐりがえし”がテーマの絵本。動物たちがでんぐりがえしを教えてもらい、挑戦する姿がいきいきと描かれます。最初は、右へ倒れたり、左へ倒れたり、なかなかうまく回れません。そんな中たまにうまくできるその様子は、小さな子どもの姿そのもの。読んでいるとつい応援したくなってしまいます。

さて、クーちゃんとナナちゃんのでんぐりがえしは、通りかかったみんなの興味をひき、動物の大人たちにまで広がります。「おもしろそうね。おばあさんにも できるかしら？」と、ヤギのおばあさんがでんぐりがえし。次はタヌキのおじいちゃん、クジャクのお姉さん、そしてピザを配達中のブタのお兄さんまで……！

その動物たちもみんな一度では成功できません。最初からできるのではなく、諦めずにチャレンジするからできるようになるんですね。そして、でんぐりがえしができた後には「だれにおしえようかな？」「だれにみせようかしら？」と、できた嬉しさ・喜びを伝えようとするところもほっこり温かいです。

そして、でんぐりがえしができるようになった動物たちは、みんな一緒にグルリンパ！　仲間たちが山の上から一斉にゴロン ゴロン ゴロンと、でんぐりがえしをする様子は圧巻です。我が家の子どもたちも「目がまわりそう！」「おじいちゃんとおばあちゃん大丈夫かなあ？」などと言いながらニコニコ見ていましたが、読み終わるやいなや、兄弟ででんぐりがえし合戦が始まってしまいました（笑）。

くるくる回る動物たちの楽しそうな様子を見ていたら、私も久しぶりにでんぐりがえしに挑戦したい気持ちになりました。体を動かすのって楽しい！　と感じられる素敵な作品です。