現役子育てママがおすすめ絵本をご紹介!
親子で遊べる! 絵さがし絵本
こんにちは! ぷっぷるコラムメンバーズのよこです。
今回おすすめするのは、「絵さがし遊び」をテーマにした絵本。
「ウォーリーをさがせ」や「ミッケ」などに代表されるジャンルの絵本ですが、赤ちゃんが楽しめるものから、大人も夢中になれるものまで、たくさんの作品があります。
指さしやおしゃべりをしながら楽しんだり、どちらが早く見つけられるか競争したり。子どもとのコミュニケーションタイムにもってこいな2作品を紹介します。
ぜひ、親子で一緒に楽しんでみてくださいね♪
「とりがいるよ」 作:風木 一人/絵:たかしま てつを(KADOKAWA)
<1~3歳のお子さんにおすすめ>
とりが いるよ。あかいとりや、あおいとり。おおきいとりに、ちいさいとり。ながーいとりに、まあるいとり。さあ、みつけられるかな?
最初は1羽のかわいい白い鳥。その鳥がいっぱいに増えて、ここに赤や青の鳥が1羽だけ混じっていたり、1羽だけ大きかったり、小さかったり、長かったり、丸かったりするものを探して遊ぶ、小さい子向けの絵さがし絵本です。
はっきりした色合いで、デザインもおしゃれ。文章も優しく簡潔なので、「どこにいるかな?」「あ、いたねぇ~」など、親子でやりとりをしながら読み進めるのにぴったりです。1~2歳でも違いがわかりやすく、幼い時の我が子たちも「これ!」と指をさして楽しそうでした。
とてもシンプルで短い絵本なのですが、毎回読むたびに、そして成長と共に、新たな発見がある内容になっています。というのも、基本は「たくさんの鳥の中に一羽だけ違う鳥がいる」という構成なのですが、一番目立つ鳥のほかにも、おまけとしてちょっと変わった鳥が混じっているのです。後ろを振りむいていたり、転んでいたり、葉っぱをくわえていたり、目をつぶっていたり……。読み返したとき「あ、こんな鳥もいる!」と見つける面白さがあるのです。
さらに成長すると、鳥の数を数えて楽しむこともできます。かわいい鳥を探しながら、色・大きさ・数などの概念が楽しく身につく、素敵な遊び絵本です。
「シモンのおとしもの」 作・絵:バーバラ・マクリントック/訳:福本 友美子(あすなろ書房)
<4~6歳のお子さんにおすすめ>
舞台は20世紀初頭のパリ。お姉さんのアデールは弟のシモンを学校へ迎えに行きます。うっかりやのシモンは落し物をしてばかりなので、アデールは「今日は落とし物をしないように帰ろうね」と言いますが、やはり今日も、本・マフラー・手袋・ぼうし・カバン等、行く先々で物を失くしてしまうのでした……。
この落し物を探しながら家に帰る、という趣向なのですが、これが結構難しい! 当時年中だった末っ子と懸命に探し、ページを行ったり来たり何度も見直しつつようやく見つかる感じで、二人で大いに盛り上がりました。
そして、探し物も楽しいのですが、それと同じくらい絵が素敵です。シックで暖かい色づかいのイラストは、クラシックで優雅な古き良きパリの街並みと見事にマッチ。セーヌ川、ポンヌフ、ルーブル美術館、ノートルダム寺院……細かく写実的でありながら雰囲気のあるタッチで、大人も子どもも見飽きることがありません。
しかも、見返しにはパリの地図とシモンが通ったルートが示してあり、巻末には落し物をした場所の細かい説明もあって、ちょっとした観光ガイドのよう。パリの街並みを自分も歩いているかのような気分になれます。
さて、天真爛漫でマイペースなシモンの落とし物は、はたして見つかるのでしょうか……? わあっと驚く素敵なラストが待っていますので、ぜひ皆さんも読んでみてくださいね。
ぷっぷるコラムメンバーズ・よこ(横山香織)
11歳・9歳・6歳のわんぱく3兄弟を育てるママライター。
親子の生活がちょっと豊かになるような、等身大の情報を発信していけたらと思っています。