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“手指”を動かすと脳が元気に!

親子でできる 脳トレ習慣&遊び
Part 2 <ずらしグー・チョキ・パー>

こんにちは! ぷっぷるコラムメンバーズのよこです。

“身体の外にある脳”と言われるほど多くの神経が通っている、私たちの「手」。
手や指を意識して使うと、脳が刺激を受けて活性化するといいます。
「そのため、ピアノやエレクトーンなどの楽器の演奏は脳にとても良いのですが、手指を動かす遊びや習慣でも同じような効果が期待できるんですよ」と話すのは、「脳の学校」の代表で、小児科医でもある加藤俊徳先生。

そこで、この連載では、加藤先生の指導のもと、日常でできる脳トレとして“手指を動かす習慣&遊び”を紹介していきます。
親子で一緒にやれば、子どもは“脳が育つ”、パパ・ママは“脳が活性化する”かも⁉
ぜひ、ご家族みんなで楽しくやってみてくださいね♪

<監修:加藤俊徳さん>

小児科専門医。株式会社「脳の学校」代表。加藤プラチナクリニック院長。昭和大学客員教授。脳番地トレーニングの提唱者。MRI脳画像診断・発達脳科学・発達障害・ADHD、認知症の専門家。『男の子は「脳の聞く力」を育てなさい』、『女の子は「脳の見る力」を育てなさい』(共に青春出版社)など著書多数。毎週土曜日21:30~22:00「脳活性ラジオ Dr.加藤 脳の学校」(InterFM897)ではパーソナリティを務める。









まずは加藤先生にしつもん!

「どうして手を動かすと、脳が元気になるの?」

脳は、担当する機能や働きによって、聴覚系・視覚系・記憶系・理解系・思考系・伝達系・運動系・感情系の8つのエリアに分かれていますが、このエリアを私は「脳番地」と呼んでいます。脳は一気に丸ごと育つのではなく、“脳番地ごとに”成長するという特徴があります。


[イラスト] 8つの脳番地

なかでも、子どもの脳の発達に欠かせないのが「運動系脳番地」。脳の中心に位置しており、他の脳番地との連携も強いため、“脳の土台”を作るためにとても大切な場所です。

そして、認知症を予防するうえで重要なのも、この「運動系脳番地」。運動することで老化物質(アミロイドβ)が蓄積しづらくなるので、ここを鍛えることが、認知症をくいとめることに繋がります。ですから、子どもと一緒に大人の皆さんも、運動系脳番地を積極的に刺激し、脳を衰えさせないほうがいいのです。

また、運動系脳番地は身体のあらゆる部分を動かすときに働く場所ですが、多くの神経が通っている「手」は特に、脳と密接につながっています。ですから、手を動かすと運動系脳番地がたくさん刺激を受け、脳が効率的に鍛えられるというわけです。


脳トレ習慣&遊び Part 2 ずらしグー・チョキ・パー

[刺激される脳番地]

運動系・感情系(感覚系)・思考系・視覚系

[イラスト] 8つの脳番地:運動系・感情系(感覚系)・思考系・視覚系

[やり方]

1.片方の手で順に、グー・チョキ・パーを出します。


2.もう片方の手で、1個ずつすらしながら追いかけます。
(片方がチョキ出したら、もう一方の手でグー。パーのときはチョキ、という感じで)


3.最初はゆっくり、慣れてきたら少しずつスピードを上げてみましょう。
チョキの形を変えたりする(親指と人さし指を立てる)と、さらに難易度が上がります。



[Dr.加藤の脳トレ☆ポイント]

思考系脳番地が発達すると、「意欲」や「集中力」がアップする!

[イラスト] 思考系脳番地が発達すると、「意欲」や「集中力」がアップする!

思考系脳番地は、考えたり、判断をしたり、他の脳番地に指令を出したりと、高次な働きをする脳番地。この「ずらしグー・チョキ・パー」をやることで、「次はこう動こう」と考える運動系脳番地の“運動企画”の力が鍛えられると同時に、頑張って継続しようとすることで思考系脳番地の“運動指令”の力も強化。「あれをしたい」「これをしたい」という意欲や、集中力・忍耐力などのアップも期待できます。

両手を動かすことで、左右の脳が同時にパワーアップ!

脳は右手を使うと「左脳」が、左手を使うと「右脳」が働きます。左脳は論理的思考力、右脳は想像力やひらめきを司りますが、「ずらしグー・チョキ・パー」で両手を使えば、左右の脳を同時に鍛えることが可能です。また、利き手とは反対の手を使うという不慣れな動きも、脳を活性化。特に大人は、脳に新鮮な刺激を与えることで、怒りなどの感情をコントロールできるようになる、という実験結果も出ています。


【親子でやってみました!レポート】

ふだん左手をあまり使わない生活しているからか、はじめはとても難しく感じました!
左右の手をじっくり見て、ゆっくり考えながら進め、ようやくグー・チョキ・パーを1周できたほど。
息子は、「こんなのかんたん!」と張り切ってスタートしたものの、いつのまにか両手ともパーになってしまい、親子で大笑い!
慣れてくると両手を正しく動かせるようになり、「こっちの手はずっと勝てばいいんだよ」「違う形のチョキでもできるよ」と得意気にやっていました。
親子で向かい合い、両手でジャンケンしてみたり、わざと相手に負けてみたりと、違うアレンジも楽しめました♪


ぷっぷるコラムメンバーズ・よこ(横山香織)

11歳・9歳・7歳のわんぱく3兄弟を育てるママライター。
親子の生活がちょっと豊かになるような、等身大の情報を発信していけたらと思っています。

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