“手指”を動かすと脳が元気に!
親子でできる 脳トレ習慣&遊び
Part 16 <食事の盛りつけ&お弁当詰め>
“身体の外にある脳”と言われるほど多くの神経が通っている、私たちの「手」。
手や指を意識して使うと、脳が刺激を受けて活性化するといいます。
「そのため、ピアノやエレクトーンなどの楽器の演奏は脳にとても良いのですが、手指を動かす遊びや習慣でも同じような効果が期待できるんですよ」と話すのは、「脳の学校」の代表で、小児科医でもある加藤俊徳先生。
そこで、この連載では、加藤先生の指導のもと、日常でできる脳トレとして“手指を動かす習慣&遊び”を紹介していきます。
親子で一緒にやれば、子どもは“脳が育つ”、パパ・ママは“脳が活性化する”かも⁉
ぜひ、ご家族みんなで楽しくやってみてくださいね♪
<監修:加藤俊徳さん>
小児科専門医。株式会社「脳の学校」代表。加藤プラチナクリニック院長。昭和大学客員教授。「脳活性助詞強調おんどく法」「脳番地トレーニング」の提唱者。MRI脳画像診断・脳科学・発達障害・ADHD、認知症の専門家。『発達凸凹子どもの見ている世界』(Gakken)、『男の子は「脳の聞く力」を育てなさい』(青春出版社)、『すごい左利き』(ダイヤモンド社)、『はじめての寝るまえ1分おんどく』(西東社)など著書・監修書多数。
まずは加藤先生にしつもん!
「どうして手を動かすと、脳が元気になるの?」
脳は、担当する機能や働きによって、聴覚系・視覚系・記憶系・理解系・思考系・伝達系・運動系・感情系の8つのエリアに分かれていますが、このエリアを私は「脳番地」と呼んでいます。脳は一気に丸ごと育つのではなく、“脳番地ごとに”成長するという特徴があります。
![[イラスト] 8つの脳番地](/music-school/members/assets/img/columns/article/20240919/002.png)
なかでも、子どもの脳の発達に欠かせないのが「運動系脳番地」。脳の中心に位置しており、他の脳番地との連携も強いため、“脳の土台”を作るためにとても大切な場所です。
そして、認知症を予防するうえで重要なのも、この「運動系脳番地」。運動することで老化物質(アミロイドβ)が蓄積しづらくなるので、ここを鍛えることが、認知症をくいとめることに繋がります。ですから、子どもと一緒に大人の皆さんも、運動系脳番地を積極的に刺激し、脳を衰えさせないほうがいいのです。
また、運動系脳番地は身体のあらゆる部分を動かすときに働く場所ですが、多くの神経が通っている「手」は特に、脳と密接につながっています。ですから、手を動かすと運動系脳番地がたくさん刺激を受け、脳が効率的に鍛えられるというわけです。
脳トレ習慣&遊び Part 16 食事の盛りつけ&お弁当詰め
[刺激される脳番地]
運動系・視覚系・理解系
![[イラスト] 8つの脳番地:運動系・視覚系・理解系](/music-school/members/assets/img/columns/article/20240919/003.png)
[やり方]
レベル1:[ご飯をよそう]
家族みんなに「多め」「少なめ」など希望を聞き、量を加減しながら、それぞれのお茶碗にご飯をよそいます。炊飯器から直接盛るのがまだ難しい場合は、大きめのボウルなどに一旦ご飯を盛り、そこからお茶碗によそいましょう。

レベル2:[おかずを盛りつける]
できあがった料理を、美味しく見えるようお皿に盛りつけます。レシピ本などの写真を参考にしても◎。難しければ、サラダにトッピングをする、おひたしにかつお節をふりかける、などからでもOKです。

レベル3:[お弁当におかずを詰める]
あらかじめ作っておいたおかずを並べ、彩りやバランスを考えて、お弁当箱に詰めます。はじめは大人も自分用の容器に一緒に詰めたり、お手本を見せたりすると、コツをつかんでだんだん上手にできるようになりますよ。

[Dr.加藤の脳トレ☆ポイント]
「食事の盛りつけ」は、手先の器用さ+空間認知能力+センスを高める
はさみで切ったり、のりで貼ったりして、立体物をつくる工作が苦手なお子さんは、脳内で奥行きや重量感など「立体的な視覚情報の処理」がうまくいっていない可能性があります。しゃもじや箸などをうまく扱い、個人に合った量や見映えの良さを工夫する「食事の盛りつけ」は、そのような手先の不器用さを改善したり、立体(3D)のイメージ力を高めたり、視覚的なセンスを磨いたりするのにおすすめのお手伝い。料理よりも手軽に始められるので、ぜひ小さな頃からお願いしてみてください。
「料理」は、さまざまな脳番地を刺激する最高の脳トレ!
普段から料理をしている人は老けにくいと言われます。なぜなら料理には、献立を考える、食材を切る、焼く・煮る・炒める、盛りつけるなど多くの工程があるうえ、視覚・嗅覚・味覚など五感をフル稼働して行うため、さまざまな脳番地が刺激されるからです。お子さんが成長したら、ぜひ親子で一緒に料理する機会を持つようにしてください。子どもにとっても、親御さんにとっても、素晴らしい脳番地トレーニングになるはずです。
【親子でやってみました!レポート】
ある日の夕飯で、家族全員分のご飯をよそうことと、冷しゃぶサラダを盛りつけることをお願いしました。ご飯は、ふんわりと米粒をつぶさないように盛りつけるのが意外と難しかったよう。それと、「こんなに山盛りなの!」と兄と自分の食べる量の違いにも驚いていました(笑)。
またサラダは、“どうやったら美味しそうに盛りつけられるのか”を相談しながら盛りつけ。「カラフルな野菜が見えたほうがいいんじゃない?」「お肉は高く積もう!」など、いろいろ工夫している様子が見られました。
そしてお弁当は、週末の習いごと用に。自分で詰めるのは初めてだったのですが、いつものお弁当の中身を思い出したり、私の手元を見て真似したりして、キレイに詰めることができました。
どれも慣れてきたら、頼もしい戦力になってくれるかも⁉ これからもぜひ続けてもらおうと思います♪

ライター・横山香織
3人の子ども(14歳・12歳・10歳)を育てるママライター。絵本・工作・体を使った遊びなど、親子の生活がちょっと豊かになるような楽しい情報を発信していきます。




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