“手指”を動かすと脳が元気に!
親子でできる 脳トレ習慣&遊び
Part 17 <親子で折り紙を楽しむ>
“身体の外にある脳”と言われるほど多くの神経が通っている、私たちの「手」。
手や指を意識して使うと、脳が刺激を受けて活性化するといいます。
「そのため、ピアノやエレクトーンなどの楽器の演奏は脳にとても良いのですが、手指を動かす遊びや習慣でも同じような効果が期待できるんですよ」と話すのは、「脳の学校」の代表で、小児科医でもある加藤俊徳先生。
そこで、この連載では、加藤先生の指導のもと、日常でできる脳トレとして“手指を動かす習慣&遊び”を紹介していきます。
親子で一緒にやれば、子どもは“脳が育つ”、パパ・ママは“脳が活性化する”かも!?
ぜひ、ご家族みんなで楽しくやってみてくださいね♪
<監修:加藤俊徳さん>
小児科専門医。株式会社「脳の学校」代表。加藤プラチナクリニック院長。昭和大学客員教授。「脳活性助詞強調おんどく法」「脳番地トレーニング」の提唱者。MRI脳画像診断・脳科学・発達障害・ADHDの専門家。『はじめての寝るまえ1分おんどく』(西東社)、『女の子は「脳の見る力」を育てなさい』(青春出版社)、『「育脳」切り紙あそび大全171』(PHP)、『成績が上がる!10歳からの脳タイプ別勉強法』(世界文化社)など著書・監修書多数。
まずは加藤先生にしつもん!
「どうして手を動かすと、脳が元気になるの?」
脳は、担当する機能や働きによって、聴覚系・視覚系・記憶系・理解系・思考系・伝達系・運動系・感情系の8つのエリアに分かれていますが、このエリアを私は「脳番地」と呼んでいます。脳は一気に丸ごと育つのではなく、“脳番地ごとに”成長するという特徴があります。
![[イラスト] 8つの脳番地](/music-school/members/assets/img/columns/article/20250123/002.png)
なかでも、子どもの脳の発達に欠かせないのが「運動系脳番地」。脳の中心に位置しており、他の脳番地との連携も強いため、“脳の土台”を作るためにとても大切な場所です。
そして、認知症を予防するうえで重要なのも、この「運動系脳番地」。運動することで老化物質(アミロイドβ)が蓄積しづらくなるので、ここを鍛えることが、認知症をくいとめることに繋がります。ですから、子どもと一緒に大人の皆さんも、運動系脳番地を積極的に刺激し、脳を衰えさせないほうがいいのです。
また、運動系脳番地は身体のあらゆる部分を動かすときに働く場所ですが、多くの神経が通っている「手」は特に、脳と密接につながっています。ですから、手を動かすと運動系脳番地がたくさん刺激を受け、脳が効率的に鍛えられるというわけです。
脳トレ習慣&遊び Part 17 親子で折り紙を楽しむ
[刺激される脳番地]
運動系・視覚系・理解系・記憶系
![[イラスト] 8つの脳番地:運動系・視覚系・理解系・記憶系](/music-school/members/assets/img/columns/article/20250123/003.png)
[やり方]
☆準備するもの:折り紙、折り方の教本(用意が難しい場合はWEBサイトで折り図を見るのでもOKです)
1.最初は、おうちの方の手先を見て真似るように折ってみましょう。

2.難しい場合には、途中まで大人が折ってあげ、途中から引き継いで子どもが折っても◎。慣れてきたら、徐々に支援を少なくしていきましょう。

3.色違いのものを一緒に折ったり、協力して同じ種類のものをたくさん作ったり、親子でコミュニケーションをとりながら楽しめるとGood。

4.誕生日会で飾りつける、友達にあげるなど、目的を持つと、よりいっそう集中して取り組むことができるでしょう。

[Dr.加藤の脳トレ☆ポイント]
折り紙は、イメージする力+空間認知能力を高める
1枚の紙から、動物、鳥、草花など、さまざまな物が生まれる様子に想像力が養われる「折り紙」。この遊びは、右脳の視覚系脳番地の「見えないものをイメージする力」を育てます。そのうえ折り紙は、平面(二次元)の紙から始めて、徐々に立体的(三次元)に展開するのもポイント。例えば、今折っている部分は頭になるのか足になるのか、この後はどのようにして動物になるのか……など立体的な動きをイメージし、向きや間隔などを把握しながら折っていくことは、空間を三次元的に捉える「空間認知能力」を高めてくれるでしょう。
子どもだけでなく、大人の脳も活性化!
子どもの大好きな遊びである「折り紙」ですが、指先を使い立体的な作品に仕上げることは脳の活性化を促すとして、最近は大人~シニア世代からも注目されています。「折り紙の色を選ぶ」、「折り図を見て理解する」、「細かく指先を動かして折る」、「時間を忘れて集中する」など、脳を刺激する効果は絶大。さらに、美しい模様の折り紙や光が透ける素材の紙などで作れば、インテリアとしても魅力的です。ぜひ、趣味と実益を兼ねてはじめてみては。
【親子でやってみました!レポート】
はじめは簡単な「星」などの折り図を用意し、親子で一緒にスタート。
息子は、しっかりと折り線をつけること、角や辺を丁寧に重ねること、などに少し苦戦していましたが、指先の力加減がわかってくると、スムーズに折り進められるようになりました。
少し難しい「ハート」や「リボン」が上手に折れるようになると、「お友だちにあげる!」と色違いのものをたくさん作成。
慣れてくると、2枚の折り紙を使う「手裏剣」や「お花のメダル」などにもチャレンジしていました。
私も最初は「お手本を…」と軽い気持ちで始めましたが、気付けば息子より夢中に(笑)。
ひたすら指を動かして集中し、作品ができあがったときは、とても達成感がありました。
ぜひ今度は、難易度の高い折り紙にもトライしてみたいと思います♪

ライター・横山香織
3人の子ども(14歳・12歳・10歳)を育てるママライター。絵本・工作・体を使った遊びなど、親子の生活がちょっと豊かになるような楽しい情報を発信していきます。




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