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現役子育てママがおすすめ絵本をご紹介!

音や楽器にまつわる絵本

こんにちは! ぷっぷるコラムメンバーズのよこです。

子どもに「音楽好きになってほしい」、「楽器に親しんでほしい」と思うパパ・ママは多いと思います。そのために、小さな頃から良い音楽を聴かせたり、音の鳴るおもちゃを与えたり……。

実は絵本でも、音や楽器をテーマにしたものがたくさんあります。いろいろな音やリズムが表現されていたり、さまざまな楽器が登場したり、音楽会やコンサートが舞台になっていたり。身近な絵本で、音楽の楽しさを感じてくれたらうれしいですよね。

そこで今回は、自然や生活の中にも素敵な音がたくさんあることを教えてくれる「たいちゃんのたいこ」と、女の子とピアノの心の交流を描いた「メロディ~だいすきな わたしのピアノ~」の2冊を紹介します。ぜひ、親子一緒に楽しい絵本&音楽タイムを過ごしてくださいね♪

「たいちゃんの たいこ」 作:寮 美千子/絵:大島 妙子(鈴木出版)

<1~3歳のお子さんにおすすめ>

「たん たん たた たん」「たいこで おはよう」。たいちゃんが「たん たん たた たん」とすれば、お母さんが「とん とん とと とん」(まな板と包丁)と返し、お父さんは「じょり じょり じょり りん」(ひげそり)と返してくれて、みんなににっこり。太鼓が大好きな男の子“たいちゃん”と、周りの人々との掛け合いがユーモラスに描かれます。

カラフルで元気いっぱいのクレパス画は、人気画家・大島妙子さんの手によるもの。詩人でもある寮美千子さんが紡いだリズミカルな言葉との相性が抜群で、明るく、ワクワクした気分にさせてくれます。

さて、たいちゃんは、犬のぽちくんと一緒に朝のお散歩へ。そこでもたいちゃんは、太鼓でみんなと会話します。「たん たん たた たん」と叩くと、かしの木が「さわ さわ さわ わん」、おひさまが「きら きら きら りん」、鳥さんが「ぴる ぴる ぴる るん」……耳を澄ませると、きっといろんな音が聴こえてくるのでしょう。こんなに自然と楽しく会話ができるなんて、ちょっと羨ましくなってしまいます。

我が家の息子が好きなシーンは、たいちゃんが散歩の途中で小川を見つけ、「ぱしゃ ぱしゃ ぱしゃ しゃん」と水面を叩くところ。お魚がはねて、しずくが飛んで、なんとも気持ちよさそうなんです! 「たん たん たた たん」のリズムも気に入ったらしく、「かき氷をつくるときは『がり がり がり りん』だね」「それを食べるときは『しゃり しゃり しゃり りん』!」など、生活の中での音探しも楽しんでいました。

この絵本を読んでいると、身のまわりにはこんなにも素敵な音があふれているんだよ、と言われているようで、楽器がなくても楽しい音が聴こえるような気分になります。そよ風や鳥の鳴き声など、自然の音に耳をすませてもいいですね。音楽と自然が気持ちよくミックスされた、素敵なお話です。

「メロディ ~だいすきな わたしのピアノ~」 
作:くすのき しげのり/絵:森谷 明子(ヤマハミュージックメディア)

<4~6歳のお子さんにおすすめ>

「たくさん ひいてもらうんだよ」と工場を出発したピアノ。楽器店を経て、ひとりの女の子のところへやってきます。女の子はピアノに『メロディ』と名前をつけました。うれしいことがあったとき、悲しいことがあったとき、女の子はいつもメロディをひきました。でも、女の子が中学生になり、高校生になると、メロディと過ごす時間がだんだんと少なくなり……。

主人公は、誕生日プレゼントとして家にやってきたピアノ。成長していく女の子と、その成長に寄り添うように側にあったピアノとの交流が、丁寧に描写されていきます。作者は、『おごだでませんように』などでおなじみの児童文学作家・くすのきしげのりさん。なんと「メロディ」は、くすのき家にやってきた一台のピアノがモデルなんだそう。譲り受け、調律が終わったピアノのうれしそうな音を聞きながら、この物語が生まれたといいます。たしかに、絵本の中のピアノにも、うれしさ、幸せ、悲しみ……まるで生きているかのように、繊細な心の動きが感じられます。

さて、女の子がやがて遠くの大学へ行くと、メロディが音を出すこともなくなりました。そうして何年も過ぎたある日のこと。作業服姿の人たちが、メロディを部屋の外へ運び出します。「わたしは どうなるのかしら。きっと すてられてしまうに ちがいないわ」……。

しかし、メロディは壊されるどころか、何日もかけて元のように生まれ変わったのです! そして、お母さんとなった女の子のもとへ。「なんて うれしそうな おとかしら。……ごめんね、メロディ。さびしい おもいをさせて」。久しぶりにハッピーバースデーを弾くシーン、メロディが娘へ受け継がれるシーンは、何度読んでも感動的。悲しいお話ではないのに、胸が詰まって、涙が出そうになります……。

子どもたちは、大好きな祖母の家にあるピアノを思い浮かべていたよう。部屋から運び出されたときは「えー!壊されないよね?」と心配し、新たな家に運ばれたときは「よかったぁ~」、久しぶりにピアノの音色が響いたときは「あの女の子だ!」と、一緒に心を動かしていたようでした。

読んだあとは、かつて愛着を持っていた楽器や身の回りの品々を思い出したり、ものを大切にする気持ちが芽生えたりして、幸せな読後感が続きます。むかし楽器を習っていた人たち、そしていま習っているお子さんたちにも、ぜひ読んでみてほしい作品です。

ぷっぷるコラムメンバーズ・よこ(横山香織)

10歳・8歳・6歳のわんぱく3兄弟を育てるママライター。
親子の生活がちょっと豊かになるような、等身大の情報を発信していけたらと思っています。

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第6854640024Y38029号

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