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現役子育てママがおすすめ絵本をご紹介!

親子で楽しい しかけ絵本

こんにちは! ぷっぷるコラムメンバーズのよこです。

飛び出す、動く、隠れる、色が変わる、音が鳴る……など、さまざまな工夫が施された「しかけ絵本」。びっくりしたり、ワクワクしたり、感動したり、子どもたちの好奇心をおおいに刺激してくれるので、絵本に興味を持つきっかけになることも多いようです。

しかけの形状は、ポップアップや穴あき、フラップをめくる、つまみを引く、ボタンを押すなどバリエーション豊か。指先を使うことで脳にも刺激が与えられるので、知育にも最適です。

また、一方的な読み聞かせでなく、一緒にしかけを動かしたり、飛び出す様子を見せたりと、親子で一体感を得やすいのも特徴。さらに、子どもが扉をめくってみせてくれたり、次のしかけを喜んで教えてくれたりと、パパ・ママも子どもの反応に触れ、成長を実感できるのも魅力です。

今回は、低年齢から親子で楽しめる、おすすめのしかけ絵本2作品をご紹介します。ぜひ、親子でコミュニケーションをとりながら、楽しく読んでみてくださいね♪

「あおいよるのゆめ」 作・絵:ガブリエーレ・クリーマ/訳:さとう ななこ(ワールドライブラリー)

<1~3歳のお子さんにおすすめ>

「ちいさな ゆびで…」「ほら、あおい よぞらに ほしの ひかりを うかべよう」。語りかけの通り、指を穴に入れて上へ動かすと、夜空にパッとたくさんの星が現れます。その後も、花を咲かせたり、船を旅させたり、空に虹をかけたり……。指一本で、いろいろなことができる、楽しいしかけ絵本です。

この作品は、イタリアからやってきた、スライド式のしかけを動かして遊ぶ「ちいさな ゆびで」シリーズの一冊。色彩がとても美しく、しかけを動かした時の変化がわかりやすいのが魅力です。キレイな星、可愛い花、色鮮やかな虹などが浮かび出てくる瞬間は、自分で絵本に色付けをしているようで、とてもワクワクし、うれしい気分になります。

しかけ絵本は赤ちゃんも大好きなのですが、どうしても破いてしまったり、壊してしまったりしますよね。この作品は、厚い紙でできたボードブックになっていますし、しかけ部分も丈夫に作られているので、興味のおもむくまま何回遊んでも大丈夫! ページの角も丸くなっていて安心です。

しかけも、フラップをめくったり、取っ手を引っ張ったりするのではなく、指に引っ掛けて動かすという珍しい作り。小さな子でも操作しやすいので、1歳後半~2歳頃から自分でできるようになります。それより小さい赤ちゃんの場合は、パパやママがしかけを動かし、変化する様子を見せるだけでも十分。末っ子が赤ちゃんの時も、目の前でパッと変わる絵を不思議そうに「じーっ」と見つめていました。

また、成長して自分自身でしかけを動かせるようになると、とても嬉しいようで、何度も何度もスライドして遊んでいました。大きくなると、動く仕組みなどにも興味が出てくるのかもしれません。指を動かす方向も、上・下・横・斜めと多様で、手指の発達にも良さそう。兄たちも一緒になって、取り合いながらも楽しそうに絵本を眺める姿は、とても微笑ましかったです。

語り掛けるような優しい言葉と、美しくて幻想的な雰囲気の絵は、子どもだけでなく大人の心も癒してくれます。想像する力や夢見る力を育てる、素敵な絵本です。

「いろんなおやさいどこになる?」  作:きのした けい/絵:阿部 真由美(コクヨ)

<4~6歳のお子さんにおすすめ>

「いろんなおやさい おいしいね」「おやさいは どうやって できるのかな?」……植物の苗が描かれた扉をめくると、成長し、土の中や枝に実をつけている野菜が姿を現します。野菜は全部で10種類。身近な野菜の実り方を楽しみながら学ぶことができる、しかけ絵本です。

まず目をひくのは、写実的に描かれた、みずみずしく美しい野菜たち。リアルながら温かみのあるテイストで、親子ともども絵本の世界にスッと入っていくことができます。

また、「これは なぁに?」「じゃあ これは?」など、文章は短く、繰り返しのリズムで書かれているので、クイズ形式でどんどん読み進められます。さらに、トマトは「わらわら ぎゅぎゅっと」、キャベツは「じめんに ずんぐり」など、野菜の実り方を表す擬音も楽しく、実際に見ていなくても、感覚的に捉えることができます。

きゅうり、じゃがいも、玉ねぎなど、出てくるのは身近な野菜ばかりですが、お店や食卓に並ぶ前の「畑での様子」は知らないお子さんがほとんどだと思います。葉の色や形、背の高さ、花の色、実り方……野菜の生育に興味を持ってもらうのに、ぴったりな内容だと思います。

しかも、就学前のこの年代は、幼稚園・保育園で野菜を育てたり、親子で家庭菜園をしたり、料理のお手伝いを始めたりする子も多いはず。我が家もちょうど6歳の末っ子に玉ねぎの皮をむいてもらったところだったので「土の中ではこんな風になってたんだね!」と、絵本と実生活が結びついて、会話がはずみました。

そして、ひと足先に小学校で野菜を育てていた兄たちは自信満々でしたが、正解したのはトマトとじゃがいもとにんじんだけ。「レベル高いよ~」と悔しがっていました(笑)。かくいう私も、ブロッコリーの実り方は見たことがなかったので、とても勉強になりました。「今日の夕飯に入っていた野菜だよ〜」など、子どもに声をかけながら読むことで “食育”にもなりそうです。

最後のページでは、すべての野菜が勢ぞろい! 開くと大きく立ち上がるポップアップのしかけになっており、その美しさは圧巻です。野菜に親しみを持ち、食べることが好きになってくれそうな、おすすめの作品です。

ぷっぷるコラムメンバーズ・よこ(横山香織)

10歳・8歳・6歳のわんぱく3兄弟を育てるママライター。
親子の生活がちょっと豊かになるような、等身大の情報を発信していけたらと思っています。

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